粉状そうか病
糸状菌による病害。土が乾燥したあと、急に雨が降ると多発する。病原菌は地温17~19℃くらいで活発に活動する。被害を受けたイモは、病斑部分を取り除けば、食用に差し支えない。
なお、病名や症状が似ているが、放線菌類による「ジャガイモそうか病」とは、全く別の病気である。
発生時期
5~6月
被害箇所
地下のイモ。
主な症状
収穫間近のイモの表面に、小さな円形の褐色病斑が多数できる。病斑は径5mm前後でゼリー状、少し盛り上がる。やがて、病斑が裂け、黄褐色をした粉状の胞子が出る。
対策
発病に気づくのが収穫後のため、特になし。
予防策
タネイモがすでに罹病していることがあるので、健全なタネイモを入手する。土壌酸度がアルカリ性に傾かないようにする。耐病性品種を栽培する。連作を避ける。できれば雨に当てない。株に水をかけない。土の水はけを改善する。発生した土は消毒するまで再利用しない。古土などを使わず、清潔な土で育てる。風通しを良くする。
【薬剤】【タネイモ粉衣・浸漬・土壌混和】アグリマイシン100、ネビジン、バクテサイド、フロンサイド、フロンサイドSCなど。
主な被害植物
【野菜・ハーブ】ジャガイモ。