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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ジャンル別索引:球根植物

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※ 植物名リストの下方に、このジャンルに関する解説文があります。

植物名リスト

このジャンルについて

概要

  1. ここにあるのは、文字通り、土の中に球根を作る植物である。しかし、球根植物と多年草・宿根草の境界は、少々あいまいである。例えば、クリナムやツルバギアのように、温暖地なら一年中常緑を保つ球根植物は、多年草として扱うことがある。また、シランやリアトリスのように、地下に球根を持つにも関わらず、普通は球根植物扱いしない種類もある。
  2. 基本的に、鉢植えを前提に解説している。地植えの場合は、極端に乾燥しない限り水やりが不要なので、世話の手間が省ける。ただし、地植えに適さない球根植物も存在する。
  3. 球根植物にとって地下の球根は、養水分の貯蔵庫である。雨の降らない乾季など、生育に適さない気候を乗り切るための知恵であるらしい。
  4. 球根は、形態によって、次の六種類に大別される。
    • 層状鱗茎…短縮茎に、肥厚化した葉(鱗片葉)が重なり合って付いているもの。一番外側の鱗片が薄い皮(外皮)となり、全体を覆う。例、アイリス、アマリリス、アリウム、球根アイリス、スイセン、チューリップ、ヒアシンス、リコリスなど。
    • 鱗状鱗茎…層状鱗茎と同じく、肥厚化した葉が重なり合っているが、外皮を持たないもの。例、ユリなど。
    • 球茎…茎の基部が球状に肥大し、薄い皮(外皮)で覆われるもの。例、イキシア、グラジオラス、クロッカス、コルチカム、サフラン、フリージアなど。
    • 塊茎…茎の一部が肥大したもの。球茎と違って外皮を持たない。例、アネモネ、カラー、カラジウム、球根ベゴニア、グロキシニア、サンダーソニア、シクラメンなど。
    • 根茎…地下茎が肥大したもの。表面に節がある。例、カンナ、クルクマ、シラン、ジンジャーなど。
    • 塊根…茎の基部にある根の一部が肥大したもの。例、イポメア、ダリア、チューベローズ、ラナンキュラスなど。
  5. 新たに球根を購入する際は、全体的によく締まっていて、腐れや変色がなく、芽や発根部が傷付いていないものを選ぶ。同じ大きさなら、持ってみて重いほうを買う。
  6. 時折、市販の球根がウイルスに侵されていることがある。(値段・販売元・国産・外国産を問わず、実際にある。)しかし、球根の状態では判別できないので、心配なら、発芽済みのポット苗や開花株を購入する。葉や花を見れば、ウイルス病にかかっているか、大体の見当は付く。ただし、ユーチャリスやユリのように、元からウイルス保有率が高い、特殊な植物もある。
  7. 市販の球根は、ごくまれに、パッケージとは違う花色や品種が入っていることがある。(大手種苗会社の商品でも実際にある。)特定の花色や品種にこだわりたければ、やはり開花株を買ったほうが確実。

春植え・夏植え・秋植え

  1. 球根植物は、生育形態によって、春~初夏に植え付ける「春植え球根」、夏~初秋に植え付ける「夏植え球根」、秋~初冬に植え付ける「秋植え球根」に分かれる。
  2. 大雑把に言って、春植え球根は熱帯~亜熱帯の植物が多く、冬に休眠する。夏植え球根と秋植え球根は多くが温帯の植物で、夏に休眠する。
  3. 春植え球根は、基本的に耐寒性を持たない。秋になり、気温や地温が下がるにつれて生育も衰える。霜や凍結にあうと枯死するので、早めに室内に保護する。なお、温暖地なら戸外で越冬できる種類もある。
  4. 春植え球根は、温度と日長さえあれば、ほぼ一年中生育するものが結構多い。しかし、常緑で冬越しさせるには、かなりの高温と強光が必要なので、晩秋に水やりをやめて休眠状態で越冬させるのが一般的。しかし、いくつかの種類(大輪系アマリリス、バロータ、ユーチャリスなど)は、そのような強制休眠を続けていると、年々球根が小さくなり、花が咲かなくなる。できれば、冬も加温しながら植物用の電灯を当て、休眠させない。
  5. 夏植え球根は、植え付け後にまず花が咲き、花後に葉が出てくるものが多い。常緑性ではないが、地下の根が真夏でも休眠せずに活動しているため、掘り上げて乾燥貯蔵するのはよくない。むしろ、数年間植えっ放しのほうが生育がよい。ただ、球根が腐るもとなので、真夏の水やりは控えめに。
  6. 秋植え球根は球根植物の代表格で、最も種類が多い。基本的に、夏が冷涼・乾燥な地域に自生しており、日本の夏の高温多湿を嫌う。耐寒性は強い。
  7. 秋植え球根は、植え付けが多少遅れても、温暖地なら、年内に植えれば何とかなる。ただし、生育期間が短くなり、十分に根が張れないため、翌年の球根の肥大は悪くなる。
  8. 秋植え球根の中には、植え付け後すぐに葉が出る種類が結構ある。(例、イキシア、トリテレイア、フリージア、ムスカリなど。)そのまま越冬させると、いくら耐寒性の強い植物でも、霜や寒風で葉が傷むので、不織布などをかぶせて防寒する。
  9. 夏植え球根と秋植え球根は、冬の寒さに十分さらされないと、春以降、正常に生育できないため、暖房の効いた部屋に置かない。室内で越冬させる場合は、鉢植えにし、無加温の室内に置く。また、休眠期である初夏~夏に低温にさらすと、球根内の花芽形成が阻害される上、十分休眠しないまま発芽してしまうため、冷房の効きすぎた部屋に置くのもよくない。
  10. 夏植え球根と秋植え球根を鉢植えにしたら、越冬中、地上部に何もなくても、水やりだけは忘れない。地下では根が活動しているので、土が極端に乾燥すると根が傷み、春以降の生育に支障をきたす。水やりを忘れそうなら、鉢ごと土に埋めてしまえば乾きにくくなる。
  11. 夏植え球根と秋植え球根は、球根の内部に、すでに花芽が完成している(休眠中に形成されることが多い)ので、最初から、たっぷりと養分を蓄えた大きな球根を選んで買えば、翌春、立派な花を見られる可能性が高い。
  12. 一方、春植え球根は、植え付け後に生長しながら花芽を作る種類が多く、最初の球根の大きさは、夏植え球根や秋植え球根ほど重要ではない。大きな球根を選んでも、植え付け後の管理が悪いと開花しないことが多い。(とはいえ、あまりに小さな球根だと、植え付け後の環境がいくら良くても、体力不足で開花しない。)

植え付け~栽培管理

  1. 植え付け前に、オーソサイドなどの殺菌剤で球根を消毒しておけば、病気の発生が少なくなる。ビニール袋に球根と粉末の殺菌剤を入れ、よく振れば、全体にまんべんなくまぶすことができる。もちろん、殺菌剤を水に溶いて球根を直接浸してもよい。その場合、球根が乾いてから植え付ける。
  2. 球根を地植えする場合、上にかぶせる土の厚さは、原則として球根の高さの2倍とする。また、植え付けの間隔は、球根の直径の3倍程度が適当。このとき、目の粗いカゴやザルなどを土に埋め、その中に球根を植えて土をかぶせれば、掘り上げ時の作業が楽になる。
  3. 鉢植えにする場合は、深さ3cmくらいが限界である。深植えすると根が十分に張れない。
  4. チューリップのように、表面が薄い皮で覆われた球根は、皮をむいて植えるべきか迷う人がいるが、どちらでもよいらしい。ただ、まれに、伸び出た根が皮の間に入り込むことがあるので、発根部の周辺だけでもむいておいたほうが安心。
  5. 乾燥保存されていた球根は、植え付け後、すぐに水やりをすると、急激に水を吸って腐ることがある。そのため、植え付け後一週間ほど待ち、球根が土の水分になじんでから水やりを始める。フリージアのように、植え付け後すぐに発芽する植物なら、地上に芽が見えるまで待ってから水やりを始めてもよい。なお、地植えの場合は、よほど乾燥しない限り水やりは不要。
  6. 土が過湿になると、ネダニが付きやすくなる。ネダニの被害を受けた球根は、根が全てなくなり枯れてしまう。心配なら、植え付け前に、球根を殺虫剤に浸すか、土にオルトランなどの浸透移行性殺虫剤を混ぜておく。土に殺虫剤を混ぜる場合は、薬剤が球根に直接触れないにする。
  7. 元肥を与える際は、球根の植え付け時に土中に混ぜ込むが、球根が肥料に直接触れないよう注意する。半年以上効果が続く化成肥料(「マグァンプK」など)を元肥に用いた場合は、追肥の量を控えめに。
  8. 追肥の時期は、基本的に、春植え球根が6月と9月、夏植え球根が10月と1月、秋植え球根が3月と5月くらいである。株元の土にばらまいて与える。
  9. 一般的に、球根植物は細根が少なく、傷付いた根の再生力も弱いため、生育中の球根植物を植え替えるのは極力避ける。ポット苗で購入した場合は、根鉢を崩さずに定植する。
  10. 花が終わったら、タネを作らせないよう花がらを取り除く。このとき、花茎をハサミで切るのではなく、手で花がらだけを摘み取るようにすれば、ウイルス病の蔓延予防になる。
  11. 花後は葉がよく茂るが、邪魔でも、自然に枯れるまでは切らない。翌年用の子球は、親球から養分をもらって肥大するが、その養分は葉の光合成によって作られている。葉を切り取ってしまうと子球が太れないので、翌年は花が咲かない。なお、光合成は茎でも行われるので、こちらもなるべく切らない。
  12. 夏植え球根と秋植え球根の多くは、真夏に日陰になる、水はけのよい場所に地植えすれば、毎年掘り上げる必要はない。春植え球根は室内で越冬させるものが多いが、温暖地なら地植えのまま放任できる種類がある。(例、カンナ、クリナム、ジンジャー、ゼフィランサス、ハブランサス、モントブレチア、ユーコミスなど。)
  13. 球根を掘り上げず据え置き栽培する場合、長年植えっ放しにすると、球根が細かく分球して混み合い、花が咲かなくなるので、3~5年に一度は掘り上げて、別の場所に植え替えるとよい。
  14. 鉢植えの場合は、毎年土を変えて育てたほうがよく生育する。ただし、アマリリスやネリネなど、2~3年程度の放植を好む種類もある。
  15. 球根植物の多くは明確な休眠期があり、その時が来れば、茎葉を枯らして地下の球根だけになる。休眠した球根は、掘り上げて保存することができる。球根を掘り上げたら、一度、水に溶いた殺菌剤に浸して消毒しておけば、保存中の腐敗を予防できる。
  16. 種類によっては、休眠した球根を掘り上げて裸のまま乾かすと、干からびて枯れてしまうことがある。(例、カタクリ、ダリア、ユリなど。)そのような球根は、乾いた清潔な土(バーミキュライトやピートモスなど)を用意し、そこに球根を埋め込むか、鉢植えのまま土を乾かすなどして対応する。
  17. 春植え球根は寒さに弱いものが多いが、中でも、熱帯植物であるカラジウムやクルクマ、ユーリクレスなどは、かなり暖かい室内で保存しなければ、球根が寒さで腐る。これらの植物は、たとえ休眠中であっても、寒さに耐えることはできない。
  18. チューリップやヒアシンス、フリージアなどは、冬~早春にかけて、温室で花を咲かせた鉢物が出回るが、これを購入して戸外に置くと、花がだめになることがある。いくら寒さに強い植物でも、温室育ちのものは、戸外の寒さに耐えられない。このような鉢物は、やや寒い室内の、よく日光が当たる場所に置き、ときどき霧吹きをして空中湿度を保つとよい。(要するに、人工的に春の環境を作ってやる。)
  19. 秋植え球根の鉢植えは、年明け頃まで戸外の寒さにさらしておき、その後、加温した暖かい室内に移せば、早く開花させることができる。さらに開花を早めたいときは、下記の「開花調節について」を参照。

開花調節

  1. 秋植え球根の多くは、「休眠期に高温にあった後、低温に遭遇する」ことで、生育・開花する性質を持つ。切り花・鉢花の生産農家は、そのような性質を最大限に利用している。一般家庭では、農家のような厳密な開花調節は不可能だが、比較的、花芽形成・開花条件の単純なチューリップやフリージアなどなら、ある程度の調節が可能。
  2. といっても、特に難しい手順を踏む訳ではない。休眠中の球根を、わずかに湿らせた清潔な用土に埋めて密閉し、冷蔵庫の野菜室に入れておくだけである。冷蔵庫に入れる時期は7~8月以降(シクラメンは6~7月)だが、初夏の高温にさらされた期間が短すぎると、その後に低温を与えても休眠が破れず、正常に生育しない点に注意。冷蔵期間は50~70日(アネモネ、ラナンキュラスは30日、フリージアは35~40日、シクラメンは45日、チューリップは90日)くらいが適当。
  3. スイセンの春咲き種や、ダッチアイリス、スカシユリ、テッポウユリなどでも、同様の処理が可能。ダッチアイリスと春咲きスイセン、チューリップは湿り気を与える必要がなく、裸のまま冷蔵庫に入れて問題ない。(むしろ、根が伸びずに済む分、裸で冷蔵する方が好ましい。)なお、ユリ類は、さらに低温下に置きたいので、冷蔵庫のチルドで冷やすほうがよい。
  4. 冷蔵中の球根の近くに、バナナやリンゴ、トマトなどがあると、それらから放出されるエチレン(植物ホルモンの一種)の作用で、その後の開花に異常をきたす恐れがある。
  5. 低温処理した球根を冷蔵庫から出したら鉢植えにし、10月頃までなら戸外に置いて育てる。寒くなってきたら、室内の暖かい場所に置き、よく日光に当てる。(日光が弱いと正常に生育しないことがある。)ただ、このような促成栽培で開花させると、花数が減ったり、葉数が少なくなったり、葉や花茎が短くなったりすることがある。
  6. 房咲きスイセンやダッチアイリス、フリージアなどでは、一度高温にあわせた球根を、草木を燃やした煙で数時間いぶし続ける「くん煙処理」を数日続ければ、エチレンの作用で開花が促進されるらしいが、一般家庭では現実的ではない。切り花・鉢花生産農家の技術である。ちなみに、日本スイセンをはじめとする房咲きスイセンは、秋植え球根でありながら、生育・開花に低温を必要としないらしい。

殖やし方

  1. 球根植物を殖やすには、子球を分けるのが最も手軽である。(「分球」という。)カンナやジンジャーのように、自然に分球しない植物は、刃物で切り分けて人為的に分球する。分球の作業は、植え付けの数日前に行い、切り口には必ず殺菌剤や灰、硫黄の粉末などを塗り、腐れを防止する。切り口が完全に乾いたら植え付ける。
  2. グラジオラスやフリージアなどは、古い親球の周囲に小さな木子(ムカゴ)がたくさんできるので、これを大きく育てて殖やす。なお、ユリの仲間は、土中に埋まっている茎の節々に木子ができるが、オニユリだけは、地上に伸びた茎の節々にたくさんのムカゴが付く。
  3. 自然状態ではなかなか分球しない球根植物を殖やしたい場合、球根に大きな傷を付け、人為的に子球を発生させる。下記のような方法があるが、詳しい手順は、別ページの「株分け・分球」へ。作業時期は、カッティングとツイン・スケーリングが球根の生育期間初期(アマリリスは6~8月、ユリは7~10月頃)、スクーピングとノッチングが球根の休眠期間中(ヒアシンスは6~8月頃)である。
    • カッティング…発根部を必ず付けながら、球根を縦に8~16等分し、清潔な用土に挿し木すると、傷口から子球が発生する。球根をよく消毒して行わないと、腐ることがある。
    • ツイン・スケーリング(鱗片挿し)…カッティングと同様、球根を縦に分割した後、鱗片を2枚ずつ付けて、発根部をさらに細かく切り分け、清潔な用土に挿し木すると、鱗片の間から子球が発生する。これも球根を消毒してから行わないと腐りやすい。
    • スクーピング…球根の発根部の中心部分を丸くえぐって生長点を取り除き、傷口が乾いたら、清潔な用土に植え付ければ、傷口から子球が発生する。
    • ノッチング…スクーピングと同様に、発根部に深く十字の切り込みを入れ、傷口が乾いたら、清潔な用土に植え付ければ、傷口から子球が発生する。
  4. 上記の方法を行う場合は、病原菌の感染を防ぐため、古い根が残る発根部(短縮茎)の下部を切り捨て、挿す用土には、無菌のパーライトやピートモスなどを用いる。子球が発生しても、取り外しを焦らず、親球と一緒に育て、ある程度大きくなってから独立させる。
  5. 球根植物も、花後にそのまま放置すると結実し、タネができる。(ただし、絶対に結実しないものや、自分の花粉では結実できないものもある。)タネから殖やしたければ、果実が完熟するのを待ち、熟したらタネを採ってすぐにまく。すぐまけなければ、保存しておき、次回の植え付け適期と同時期にまく。
  6. 球根植物のタネまきは、樹木のタネまきと同じくらい根気が必要で、タネまき後、発芽まで1~2年かかるものがある。しかも、発芽後、開花まで3年以上かかることも珍しくない。

水栽培

  1. 夏植え球根と秋植え球根は、球根の内部にすでに花芽を持ち、十分な養分も蓄えているので、水栽培に適する。なお、春植え球根は球根内に花芽がない種類が多く、水栽培に適さない。
  2. 水栽培に用いる球根は、ダッチアイリス、クロッカス、サフラン、シラー、スイセン、ステルンベルギア、チューリップ、ヒアシンス、ムスカリなど。なるべく水栽培用の大きな球根を購入し、水栽培専用の容器を用いる。
  3. 水栽培を始める時期は、通常の植え付け適期よりやや遅めとする。水温が高いと球根が腐りやすい。
  4. 水腐れ防止として、容器の底に珪酸塩白土(商品名「ミリオン」)を沈めておくとよい。
  5. 水位は、最初の1~2日のみ球根の底が水面に接するようにし、それ以降は、球根の底から水面までの距離が0.5~1cmになるよう調整する。いつまでも球根の底が水に漬かっていると球根が腐る。その後、根が伸びて容器の底まで届いたら、球根の底から水面までの距離が5cmくらいになるよう水位を下げ、根が十分空気に触れるようにする。
  6. 植物の根は、光が当たると伸びにくい性質がある。そのため、できれば根が張っている部分を黒い紙などで覆い、暗黒の状態を保つ。
  7. 水の交換は、あまり頻繁に行わないほうがよい。冬の間は7~10日に一度くらいが適当。春になり気温が上がってきたら、2~3日に一度、水を替える。
  8. 観葉植物用のハイドロボールやジェルに球根を植えれば、ハイドロカルチャーとして栽培することも可能。この場合、最初は用土の高さの半分くらいまで水を入れ、根が伸びるに従って徐々に水位を下げる。球根は、観葉植物と違って過湿に弱いため、高い水位は腐敗の元となる。こちらも腐れ防止用に、底に珪酸塩白土を入れておく。
  9. 水栽培は、基本的に無肥料で行う。開花までは、球根に蓄えられている養分だけで十分育つ。水の中に液肥を入れたりすると根が肥料負けを起こして傷み、枯れる可能性があるので、避けたほうが無難。
  10. 水栽培した球根は、そのままではダメになってしまう。ある程度観賞したら、根を傷めないように容器から抜いて土に植え、肥料を施せば、球根があまり弱らずにすむ。ただし、翌年も水栽培に使うことはできない。