いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ゼフィランサス/クーペリア

イメージ

原産地

中央アメリカ~南アメリカ・西インド諸島

ヒガンバナ科

高さ

10~30cm

花期

5~10月(種類による)

形態

春植え球根

休眠期の管理

鉢のまま控えめに水やりを続ける

別名等

レインリリー/ウインドフラワー/フェアリーリリー(いずれもゼフィランサスの通称)
クッペリア(クーペリアの別名)


アタマスコリリー(アタマスコ)
キャンディダ/タマスダレ/ホワイトレインリリー(いずれもカンディダ)
グランディフローラ(異名)/ロゼア/サフランモドキ(いずれもカリナタ)

日照

3月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
越冬中は、室内の日当たり。(暖地なら戸外で霜除け。葉がなければ日光に当てなくてよい。)

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。越冬中は、ごく控えめに(葉がなければ断水してもよい)。

肥料

春の元肥の他、7~10月に、二週間に一度の液肥、または少量の固形肥料を置き肥。

植え替え

3月上旬~4月中旬、5号鉢に3~5球。

【補足】深さ1~3cm、地植えは5~8cm間隔。3~4年に一度植え替える。

整姿

特に無し。

繁殖

【分球】植え付け時。

【タネまき】採ってすぐにまく。

耐暑性

強い。

耐寒性

最低0℃を保つとよい。

解説

  1. ゼフィセンサスの仲間は、白花を咲かせるカンディダ、やや大型で桃花のカリナタ、黄花を咲かせるシトリナ、白花のドラモンディー、小型で赤花種のロゼアの他、杏色の花を咲かせる「アプリコットクイーン」「サンアントーネ」などが出回る。最近は、園芸品種がさらに増え、花色が豊富になっている。花は夜に閉じる。
  2. 最も丈夫で育てやすいのは、「玉すだれ」の名でおなじみのカンディダである。葉が2~3枚できるごとに花芽が作られるらしい。
  3. カリナタは、他の種類より花が大きく美しいが、やや耐寒性に欠ける。
  4. クーペリアは、ゼフィランサスに近縁で、姿も性質もよく似ているが、夕方~夜になっても花が閉じず、微香を放つ。マイナーな球根植物で、淡黄色花のスマリーなどがある。

注意点・病害虫

  1. この仲間は、高温期にしばらく乾燥が続いたあと、雨が降って根が濡れると、急激に花茎を伸ばして開花する性質がある。そのため、「レインリリー」の別名がある。
  2. いずれも常緑の多年草で、暖地では、ほぼ一年中葉があり、根も活動している。従って、植え替えは、株が混み合うまで必要ない。むしろ、毎年掘り上げると根が傷み、花が咲かなくなる。
  3. めったに病虫害を受けないが、ハマオモトヨトウが大敵である。一度被害を受けると、地上部が全てなくなり、地下の球根まで食い荒らされる。初夏~夏によく発生し、最初は集団で潜んでいるので、葉ごと切り取って処分する。
  4. ヒガンバナ科だけに、やはり有毒植物である。

(※データ:大阪市基準)