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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ジャンル別索引:蘭

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※ 植物名リストの下方に、このジャンルに関する解説文があります。

植物名リスト

このジャンルについて

概要

  1. ここにあるのは、ラン科植物のうち、主に亜熱帯~熱帯地域に自生する「洋ラン」である。冬になると、各地で華やかな展示会・品評会が催される。
    なお、日本など東アジアに自生するラン科植物は、ある意味マニア向けで、園芸上、別格の地位を占める。たとえば、シンビジウム属のランは「東洋蘭」と呼ばれ、セッコク、フウランなどは「古典園芸植物」の一種として扱われる。また、カキラン、ネジバナなどは「野生蘭」と呼ばれ、山野草扱いされる。これらもランの仲間だが、このサイトでは「山野草・古典園芸」のジャンルに分けてある。
  2. 園芸的に栽培されるラン科植物は、形態によって、下記の二つに分かれる。
    • 複茎性(仮軸分枝)…前年にできたバルブ(茎のような部分)の基部から新芽が出て、たくさんのバルブが横に連なる種類。カトレア、シンビジウム、デンドロビウムなど。
    • 単茎性(単軸分枝)…葉を左右に広げながら、一本の茎が伸び上がる種類。ほとんど分枝しない。パフィオペディラム、バンダ、ファレノプシスなど。
  3. ひとくちにランといっても、数mにもなる大型種~高さ数cmの小型種までいろいろある。一般家庭で育てやすいのは、おおむね、草丈10~30cm程度の種類。ギフトに使われるような大輪咲きのカトレアやファレノプシス、花茎が1m以上にもなるシンビジウムなどは、加温設備なしでは少々育てにくいし、場所を取る。なお、花の中が虫眼鏡でないと見えないような極端な小型種も、直射日光や水切れに弱く、扱いにくい。
  4. ギフト仕様の寄せ植えは、春になったら一株ずつに分け、小さめの素焼き鉢に植え替える。寄せ植えは、根の量に対して植え込み材料が多すぎるため、そのままではやがて過湿になり、根腐れを起こして枯れる。
  5. ランの花はエディブルフラワー(食用花)になるが、苦味があり、あまりおいしいものではない。しかし、料理の彩りとしては適する。
  6. いつまでも花を咲かせておくと株が弱るので、十分に開花したと思ったら、早々に花茎を根元から切り、切り花にするとよい。この時、誤ってバルブまで切らないよう注意。
  7. 花後、花がらを取らずに放置すると、結実することがある。タネが完熟すると果実が茶色っぽくなり、はじけて、ホコリのようなタネを大量にまき散らす。ラン科植物は、タネの発芽~生育に、「ラン菌」と呼ばれるカビの助けを必要とするため、一般家庭ではタネまきが難しい。ただ、タネを採ってすぐ、親株や、他のラン科植物の根元にまいておくと、半年~二年後に発芽することがある。
  8. 洋ランに感染するウイルスは、主にCymMV(シンビジウムモザイクウイルス)だが、ORSV(オドントグロッサムリングスポットウイルス)も多く、後者のほうが激しい症状が出る。両者はしばしば重複感染する。なお、この二種類のウイルスは、感染経路が汁液伝染・接触伝染に限られており、種子伝染・虫媒伝染しないらしい。

置き場所

  1. ほとんどの洋ランは寒さに弱く、冬の最低温度を高く保たないと、花付きが悪くなったり、開花が1年おきになったりする。ひどいと年々株が弱り、やがて枯死する。たとえ温暖地でも、戸外で越冬できる洋ランは非常に少ない。事前に、手持ちのランの性質をよく知っておき、最適な温度を保って管理したい。
  2. 「洋ランは温室がなければ育てられない」と思っている人が多いが、必ずしもそうではない。よく見かけるシンビジウムやデンドロビウムなどは、最低5℃ほどあれば越冬できる。これ以外にも、日本に自生するフウランの血を引く交配種など、耐寒性に優れる種類はたくさんある。
  3. マンションのように機密性の高い住宅なら、真冬でも室内が暖かく、意外といろんな洋ランが育つ。室温が最低10℃もあれば、ほとんどの洋ランを育てられる。室温が保てなければ、夜間のみ、株を発泡スチロール箱に入れて保護したり、ホットカーペットの上に置くなどすれば済む。高価な温室を設置する必要は全くない。そのあたりの工夫については、別ページの「冬越し」に詳しく述べた。
  4. 越冬中は休眠するため、基本的に生育は停止する。が、最低温度が18℃以上ある場合は、緩やかながら生育が続くので、越冬中も月に2~3回、2,000倍以上に薄めた液肥を水やり代わりに施す。
  5. 冬、ギフト仕様の洋ランを頂いたら、よく日光が当たり、夜でも暖かい室内に飾る。一度置き場所を決めたら、あまり移動させないほうがよい。(植物も、環境が急に変わるとストレスを感じる。)
  6. つぼみを落とさずに咲かせるには、日中の室温20~25℃、夜間の室温10~15℃、湿度60~80%を保つのが理想である。なお、温度湿度があっても、日光が当たらない暗い場所では、花色が薄くなる。
  7. 暖房器具の温風は乾燥している上に高温なので、直接株に当ててはいけない。もし当てると、花やつぼみがしおれ、ひどいと、株全体が脱水症状を起こして枯れることがある。
  8. 空中湿度を保つには、株への霧吹きが一応有効だが、夜には完全に乾くようにしないと、花に「灰色かび病」が発生し、見苦しくなることがある。加湿器を使うのも、よい方法である。
  9. 越冬中に花芽を伸ばしている株の管理は、花色によって異なる。いずれも、極端な高温や低温、乾燥にあうと、すぐにつぼみが黄ばんで落ちる。
    • 赤・紅・桃・橙系の花…夜間の最低温度は8~10℃、1日の温度差は10℃程度とし、強めの日光(紫外線)に当てて咲かせると、鮮やかに発色する。
    • 白・黄・緑系の花…夜間の最低温度は13~18℃、1日の温度差は極力少なくし、やや遮光した柔らかい日光(紫外線)に当てて咲かせると、花色がくすまない。
  10. ランの葉や花は、日光の当たる方向を向いて固定する傾向がある。なので、普通の鉢花のように、鉢回しを繰り返すと、株姿が乱れたり、花があちこちの方向を向いて咲いたりする。
  11. 春になれば室内で越冬していた株を戸外に出せるが、4月いっぱいは遅霜に注意が必要。日中のみ戸外に出し、夜は暖かい室内に取り込むとよい。
  12. ランの仲間は、直射日光を苦手とする種類が多いので、寒冷紗や遮光ネット、不織布などを張って遮光する。このとき、遮光率を低めに抑え、葉がわずかに黄色を帯びるくらいの、やや強めの日光に当てたほうが花付きがよい。しかし、光量の加減には経験と慣れが必要で、失敗するとひどい葉焼けを起こさせるので、無理はしない。
  13. 一年で最も葉焼けの危険が大きいのは、春、室内の株を戸外に出した時であろう。室内で越冬していた株は弱い光になじんでおり、いきなり戸外の強い日光に当てられると対応できず、一気に葉焼けしてしまう。春の日光は思いのほか強いので、最初は曇天の日を選ぶか、一日数分~数十分の日光浴から開始し、徐々に慣らす。
  14. ランは、そよ風に吹かれるのを好むため、株の周囲によどんだ空気が停滞するような、風通しの悪い場所に置かない。かといって、乾いた強風が吹き付ける場所もだめ。できれば、湿り気を含んだ風が時折吹くような環境がよい。

水やりについて

  1. 春~秋の生育期間中の水やりは、他の多くの園芸植物と同様、植え込み材料(土)の表面が乾いてから与えるのが原則である。ランの根は、着生種・地生種に関わらず通気性を好むので、水やりが多いと、すぐに根腐れする。
  2. しかし越冬中はそうもいかない。冬、生育に十分な温度が保てなければ、水やりは、ごく控えめにする。目安としては、だいたい7~10日に一度。寒さに弱い種類なら、月に一度でも何とかなる。最低温度が5℃を切る場合は、耐寒性のある種類を除き、ほぼ断水とする。
  3. ただし、花茎が旺盛に伸長していたり、つぼみがふくらんでいる最中は、極端な水切れをさせない。水切れすると、花茎が伸びなくなったり、つぼみが落ちたりする。
  4. 越冬中の水やりは、葉水(茎葉への霧吹き)に重点を置き、ほぼ毎日、午前中に与える。
  5. 冬に与える水は、汲み置きの温水か、ぬるま湯(25~30℃)を使う。冷たい水を与えると、根が冷えて傷む。

施肥について

  1. 洋ランの花は大きく豪華で、いかにも肥料を欲しがりそうに見えるが、そうでもない。生育環境さえよければ、無肥料でも育つ。(もちろん例外あり。)あえて肥料を与えるのは、安定的な生育と定期的な開花を促すためである。
  2. 与える肥料は、洋ラン専用のものを使うと手軽である。元肥用の固形肥料と、追肥用の液体肥料の二種類を用意しておく。なお、普通の草花用の肥料で育てると、葉だけが茂り、ロクに開花しないことがある。(いわゆる「ハバカリ(=「葉ばかり」と「憚り」をかけた言葉)」である。)
  3. 施肥の開始時期は、新芽や新根が伸び始めた頃が最適。新芽や新根のすぐ近くに置き肥をすると肥料負けを起こし、芽や根が枯れ込むことがあるので、少し離して置く。
  4. 8月以降は、窒素を多く含む肥料を与えないほうがよい。リン酸とカリを主体に施せば、秋以降の開花が促進され、耐寒性も高まる。
  5. 株が生長し、花芽が見え始めたら、施肥を中止する。たとえ生育期でも、開花中は原則として施肥を行わない。

植え替え

  1. 植える鉢は、植え込み材料が水ゴケなら素焼き鉢を、洋ラン専用土ならプラスチック鉢、駄温鉢、化粧鉢などを使う。なお、水ゴケは2~3年で腐り始めるので、それまでに植え替えをする。洋ラン専用土なら4~5年くらいもつ。
  2. 植える鉢の大きさは、根がやっと収まるくらいの、ごく小さめとする。大きな鉢を使うと、鉢内が過湿になりやすく、必ずといっていいほど根腐れを起こす。「大は小を兼ねる」ことはありえない。
  3. 植え替えの時期は、新芽や新根が盛んに伸び始めた頃が最適期である。多くの場合、4~5月頃となる。しばしば、鉢内に根が張り付いて抜けないことがあるが、無理に引っ張らず、思い切って鉢を割るとよい。
  4. 複茎性のランは、多くのバルブが短いほふく茎でつながっているが、植え替え時に、このほふく茎を埋めてしまわないよう注意する。ほふく茎が埋まるほどの深植えにすると、ほふく茎が腐り、株全体が枯れることがある。
  5. 洋ランの植え込み材料は、水ゴケが最も一般的で、かつ、優れている。が、日向土、軽石、砂利、パーライト、バーク、ヘゴチップ、ヤシガラチップ、発泡スチロール片なども使える。ただ、水ゴケ以外の植え込み材料は、単体で使うと保水性や保肥性に問題があるため、数種類を混合して用いたほうがよい。(水やりや施肥を適切に行う自信があるなら、単体でも使える。)市販の「洋ラン専用土」は、軽石・バーク・ヤシガラチップなどがあらかじめ混合されており、そのまま使えるので楽。
  6. エリデスやバンダ、リンコスティリスなど、根が常に空気に触れていなければならない洋ランは、水ゴケや洋ラン専用土で植えると根腐れを起こしやすい。そのため、根がむき出しのまま鉢に入れ、割れた鉢の破片や発泡スチロール片などで固定するとよい。専用のチーク材バスケットが市販されているので、これに植えて吊るしておくのも、よい方法である。なお、植え込み材料が無い分、非常に水切れしやすいので注意を要する。
  7. 市販の乾燥水ゴケは水を吸いにくいため、新しい水ゴケを使うときは、前日にたっぷりと水をかけてビニールなどで覆いをし、時間をかけて戻す。(戻す水ゴケの量にもよるが、1~2時間以上かかる。)使用前に水ゴケを絞ると繊維が傷み、早く腐るので注意する。
  8. 水ゴケもいろんな値段のものがあり、ピンキリであるが、良い水ゴケは色が白っぽく、繊維が長い。安物を買うとゴミが混じっており、質も悪いので早く腐る。高級品は質が良く、腐るのも遅いので、植え替えの間隔も長くて済む。何より、植えられている株の生育の度合いが全く違ってくる。最初から高級品を買ったほうが、かえって経済的といえる。
  9. 植え込み材料を一度決めたら、なるべく変更しない。新たに入手した株を、初めて植え替える際も、元の植え込み材料と同じもので植える。どうしても別の植え込み材料に変えたければ、古い植え込み材料を全て取り除いて植え付けるが、1年ほど生育不良になる。
  10. 植え替え時は、新芽や新根を傷付けないよう注意する。とはいえ、多少、根が折れたり切れたりするのはやむを得ない。大切なのは、根の付け根を折らないことである。根の途中が折れても、折れた部分のすぐ近くから新根が発生するので問題ないが、付け根が折れると大ダメージとなる。
  11. 植え替えの際、腐った根があれば、取れる範囲で取り除く。ただ、ほとんど全ての根が腐ってしまった株の場合は、腐った根をきれいに整理すると株がグラグラするので、数本残しておく。このとき、腐った外皮(ベラーメン層)を取り除き、中の針金状の繊維(本来の根)だけを残すとよい。
  12. 植え替え後、最低1週間は水やりをせず養生させ、新根の生長を待つ。この間、霧吹きで葉水を与え続けるとよい。施肥については、半月~1ヵ月くらい経ってからが無難。
  13. 生育中に根腐れを起こし、株がしおれてきたら、適期でなくてもすぐに植え替える。ただし、10月下旬以降の植え替えは、最低18℃以上を保てる環境がない限り、行うべきではない。温度が保てない場合は、暖かい場所に置いて水やりを控えめにし、何とか株を生かしながら春を待つ。
  14. 着生種の洋ランは、コルクやヘゴ板などに着生させて育てれば植え替えの必要がなくなり、根腐れも起きない。エリデスやバンダ、リンコスティリスなど、根が空気に触れるのを好む種類によい。また、イオノプシスやソフロニティスのように、鉢植えだと生育が思わしくない洋ランにも最適。ただし、非常に乾燥しやすく、鉢植えの株よりも頻繁に水やりしなければならない。肥料については、小袋に入れて株の上に吊しておけば、水やりの度に肥料成分が流れ出し、吸収される。
  15. 鉢植えのランを着生させたければ、鉢から抜いて、コルクやヘゴ板の上に根を広げて置き、その上に水ゴケを少しかぶせて、糸で巻いて固定する。早ければ半年くらいで張り付く。
  16. 一度使った植え込み材料や鉢は、ランの大敵である「ウイルス病」が伝染する心配があるので、再利用しないほうがよい。ハサミなどの用具は、必ず一株ごとに消毒してから使う。詳しくは「ウイルス等による病気」を参照。

ラベルの見方

  1. ランは原種・交配種を問わず、全てに名前が付いており、イギリスの王立園芸協会(RHS)に登録されている。
  2. 洋ランを買うと、必ずといっていいほど、鉢の縁にラベルが挿してある。このラベルは、その株の名前や受賞記録、交配の系統などを明らかにするためにあり、いわば、ランの血統書・身分証明書である。これが無い株は「ラベル落ち」「札落ち」などと呼ばれ、価値の無いものとされる。
  3. ラベル落ちの株は値段が安いので、細かいことにこだわらなければ狙い目である。なお、ギフト仕様のランは、最初からラベルの無いものが結構多い。(特にファレノプシス。)
  4. ラベルの書式には、以下のような決まりがある。全て、アルファベットで書かれる。
    1. 最初に、属名をイタリック体で書くが、必ず大文字で書き始める。属名の略号があればそれを書き、最後にピリオドを付ける。なお、属間交配種(人工属)は自然界に存在しないため、属名の前に「x」という記号を付けて区別することがある。
    2. 属名の次に、種名(原種では「種小名」、交配種では「交配種名」「登録種名」という)を書く。原種はイタリック体の小文字で書き、交配種はイタリック体を使わず大文字で書き始める。なお、原種のランで種小名の記載がなく、代わりに「sp.」と書かれていれば、「種名不詳」を意味する。(種小名がまだ付いていない、ということ。)
    3. 原種の場合、種小名の後に「ssp.」「var.(またはv.)」「forma.(またはf.)」などと書いてあることがある。これは、それぞれ「亜種」「変種」「品種」を意味する。
    4. 種小名の次に個体名がくる。個体名は文字通り、その株に与えられた固有の名前である。これも大文字で書き始め、「'」(シングルクォーテーション)でくくる。イタリック体は使わない。
    5. 最後に、その株に入賞歴があればその旨を記す。「賞の略号/審査団体の略号」という形式で書かれる。入賞歴が無ければこの記載はない。
    6. 時折、ラベルのどこかに、「x sib」「x self」「4n」「MC」「OG」などと書かれている。これらの意味は下記の通り。
      • x sib…シブリング苗。他家受精で生まれた実生苗。親同士は同じ種類だが、遺伝的には異なるため、その子には、さまざまな形質が現れる。
      • x self…セルフ苗。自家受精で生まれた実生苗。または「遺伝的に同一の親」同士から生まれた実生苗。(妙な感じがするが、ランは、遺伝的に同一のクローンが大量に存在する。)
      • 4n…四倍体の株。基本種と比べて染色体が倍加し、株や花が大型化している。
      • MC…メリクロン苗。組織培養によって生まれた、親株の完全なクローン。まれに「メリクロン変異」を起こし、親株と異なる形質が現れる。
      • OG…オリジナル株。「分け株」ともいう。株分けによって得られた苗で、クローンではない親株そのもの。
    7. 交配種の場合、まだRHSに登録されていない新しい株には名前が無いので、「母親(種子親)の名前 x 父親(花粉親)の名前」という書き方をする。
  5. 主な属名の略号は、「蘭の属名の略号一覧」にある。(あまりに数が多いため、別ページに分けた。)
  6. 主な審査団体の略号は以下の通り。
    • 日本の団体
      • AJOS…All Japan Orchid Society (全日本蘭協会)
      • JGP…Japan Orchid Society (世界らん展日本大賞)
      • JOGA…Japan Orchid Growers Association (日本洋蘭農業協同組合)
      • JOS…Japan Orchid Society (日本蘭協会)
      • NOS…Nagoya Orchid Society (名古屋愛蘭会)
      • OOS…Osaka Orchid Society (大阪愛蘭協会)
    • 外国の団体
      • AOS…American Orchid Society (アメリカ)
      • CFOS…Central Florida Orchid Society (アメリカ)
      • CSA…Cymbidium Society of America Inc. (アメリカ)
      • HOS…Honolulu Orchid Society (アメリカ)
      • MNEOS…Manchester and North England Orchid Society (イギリス)
      • MOS…Manchester Orchid Society (イギリス・現存せず)
      • NSW…Orchid Society of New South Wales (オーストラリア)
      • ODC…Orchid Digest Corporation (アメリカ)
      • OSROC…Orchid Society of Republic of China (台湾)
      • OSSC…Orchid Society of Southern California (アメリカ)
      • RHS…Royal Horticultural Society (イギリス)
      • RSPC…Royal Society of Plant Culture (タイ)
      • SFOS…South Florida Orchid Society (アメリカ)
      • TOS…Taiwan Orchid Society (台湾・OSROCの前身)
      • WOC…World Orchid Conference (世界蘭会議)
  7. 主な賞の略号は、以下の通り。
    • AD…Award of Distinction (特に新たな方向を示す交配)
    • AF…Award of Feature (特色があり、記録に残す価値)
    • AM…Award of Merit (100点満点中80~89点)
    • AQ…Award of Quality (特に優れた改良を示す交配)
    • BA…Bronze Award (100点満点中75~79点)
    • BC…Botanical Certificate (珍しい原種、または原種中の優れた個体)
    • BM…Bronze Medal (100点満点中75点以上・HCCに相当)
    • BMC…Bronze Medal Certificate
    • Bronze…Bronze Certificate
    • CBM…Certificate of Botanical Merit (蘭の発展・進歩に特に貢献する個体)
    • CBR…Certificate of Botanical Recognition (園芸学上で優れた個体に対する賞)
    • CCM…Certificate of Culture Merit (特に優れた栽培に対する賞、100点満点中80点以上)
    • CHM…Certificate of Horticultural Merit (優れた栽培の野生種・自然交雑種に対する賞)
    • CPC…Certificate of Prelimnary Certificate
    • CR…Certificate of Recognition
    • DM…Diploma of Merit (AMに相当)
    • FCC…First Class Certificate (100点満点中90点以上)
    • FCD…First Class Diplama (FCCと同じ)
    • GA…Gold Award (100点満点中90点以上)
    • GM…Gold Medal (100点満点中90点以上・FCCに相当)
    • GMC…Gold Medal Certificate
    • Gold…Gold Certificate
    • HCC…Highly Commended Certificate (High Class Certificate) (100点満点中75~79点)
    • JC…Judge's Commendation (審査員推奨)
    • PC…Preliminary Commendation (100点満点中77~79点)
    • RHC…Rare Hybrid Certificate (珍しい交配に対する賞)
    • SA…Silver Award (100点満点中80~89点)
    • SBM…Superior Bronze Medal (100点満点中78点以上)
    • Silver…Silver Certificate
    • SM…Silver Medal (100点満点中80点以上・AMに相当)
    • SMC…Silver Medal Certificate
    • SQ…Certificate of Superior Quality (営利的に優れた個体に対する賞)
    • SSM…Superior Silver Medal (100点満点中85点以上)
    • TW…Trophy Winner
  8. 賞の話のついでに。ランの展示会などで、株にリボンが付されている場合がある。これは「リボン賞」といい、やはり入賞の証である。出展されたランを種類や団体などのカテゴリごとに分類し、その中で優劣を競う。
    • ブルーリボン賞…カテゴリ内で1位。
    • レッドリボン賞…カテゴリ内で2位。
    • ホワイトリボン賞…カテゴリ内で3位。
    賞の仕組みは審査団体によって異なる。団体によっては、ブルーリボン賞の中から最優秀株を選出し、さらに上級の審査に進ませることもある。