いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ゴメサ

イメージ

原産地

ブラジル・パラグアイ・アルゼンチン北部

ラン科

高さ

15~30cm

花期

周年(種類による)

形態

多年草、着生、複茎性

別名等

ゴメザ/人形蘭


バーブーネニー(ブラジリエンシスの異名)

日照

4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外で10~20%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、用土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。

肥料

4月下旬~10月中旬に、10~14日に一度、1500~2000倍の液肥、加えて、5~6月に、固形肥料の置き肥。

【補足】9月以降は、窒素(N)を含まない肥料を施す。

植え替え

4月上旬~5月下旬。

【補足】腐った根は取り、生きた根は切らない。

整姿

葉のない古いバルブ(葉の下の膨らんだ部分)は、茶色くなったり、しなびていれば切り取る。花が終わったら、花茎を根元から切る。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

最低8℃を保つ。

解説

  1. 小さな花の一つ一つが、両手を挙げた人間のような形をしているため、別名を「人形蘭」という。花には芳香がある。
  2. ゴメサ属はかつて、地味な属だった。が、DNA解析によるラン科植物の再分類・属名変更により、近縁のオンシジウム属から、複数の原種(バリコサム、フレキシオサム、ロンギペスなど)が移籍してきた。これにより、ゴメサ属の存在感が一気に増した。
  3. 市販されているのは、原種のクリスパ、バーブーネニー(ブラジリエンシス)、ラクシフローラ、レクルバなど。いずれも、淡黄緑~黄色の花をたくさん咲かせる。バーブーネニーの品種「イエロー・ドール」「ゴールデン・フォールズ」も人気がある。

注意点・病害虫

  1. やや冷涼な気候を好むものの、丈夫で育てやすい。株も小型で、場所を取らない。

属間交配属(人工属)

  1. オンシデサ…ゴメサ×オンシジウム
  2. ゴミルトステレ…ゴメサ×ミルトニア×リンコステレ
  3. ゴムブラッシルトニア…ゴメサ×ブラッシア×ミルトニア
  4. ゴメステレ…ゴメサ×リンコステレ
  5. ゴメソキルム…ゴメサ×シルトキルム
  6. ゴメンコア…ゴメサ×ゼレンコア
  7. ゴモニア…ゴメサ×ミルトニア
  8. ゴモンシドキルム…ゴメサ×オンシジウム×シルトキルム
  9. シルトゴメステレ…ゴメサ×シルトキルム×リンコステレ
  10. ゼレンゴメステレ…ゴメサ×ゼレンコア×リンコステレ
  11. ブラメサ…ゴメサ×ブラッシア
  12. リンコメシディウム…ゴメサ×オンシジウム×リンコステレ

(※データ:大阪市基準)