園芸用語:ラ行
- 裸芽
- 鱗片で覆われていない芽。完全な裸ではなく、一番外側の葉や、絨毛などで保護されている。
- 落葉広葉樹
- 落葉樹であり、かつ、広葉樹でもある木の総称。
- 落葉樹
- 新しく展開した葉を一年以内に全て落とす木の総称。大部分の落葉樹は春に新葉を出し、晩秋に葉を落とす。
- 落葉針葉樹
- 落葉樹であり、かつ、針葉樹でもある木の総称。種類は多くない。
- 裸子植物
- 種子植物のうち、種子の胚珠が種皮に包まれていない植物。約二億年前に栄えた原始的な植物である。針葉樹の多くがこれに属する。
- 羅紗
- 古典園芸において使われる言葉で、葉の変化の一種。葉が肉厚になり、表面に細かい縮緬状のシワが寄った状態をいう。
- 落花
- 咲いた花や、咲きかけの花が落ちてしまうこと。
- 落果
- 実った果実が落ちてしまうこと。
- ラティス
- 木材を斜め格子状に組んだもの。庭の仕切りに利用したり、ハンギング鉢を掛けたりする。
- ラテラルセパル
- →側萼片
- ランナー
- 1…親株から伸びたつる状の茎。先端に子株を生じる。
2…ランナーに生じた子株そのもの。
- ラン鉢
- 1…東洋蘭の栽培に使う、口径の広い縦長の鉢。鉢底穴が非常に大きく、三本の足が付いていることが多い。鉢壁に絵が描かれた豪華なものもある。
2…着生ラン専用の鉢。素焼き鉢の一種で、鉢壁にたくさん穴が開いている。通気性抜群だが割れやすい。
- リードバルブ
- 洋蘭の新芽、または一番新しいバルブのこと。
- リサージェンス
- 殺虫剤を多用した結果、殺虫剤への抵抗性を持つ害虫が生き残り、それでいて害虫の天敵は皆殺しにされたため、かえって害虫が増加する現象。
- 離層
- 落葉樹の葉柄と枝の間にできる特殊な組織。これができると、葉で作られた養水分を枝に輸送していた師管や道管が遮断され、紅葉が促される。最終的に離層の細胞が分解されると葉は落ちる。
- 立性
- →立性
- リップ
- ランの花が持つ三枚の花弁のうち、他の二枚とは大きく形の異なる花弁をこう呼ぶ。花粉を媒介する昆虫を誘導するための目印。
- 離弁花
- 双子葉植物の花のうち、花弁の基部が合着せず、一枚ずつ独立している花。
- リボン花壇
- 建物・道路などに面した、細長い帯状の土地に作られた花壇。
- 竜骨弁
- マメ科植物の花を構成する5枚の花弁のうち、一番下にある2枚。前方に飛び出ており、一部が合着している。
- 稜
- サボテン・多肉植物において、茎の表面にある、山折り状に隆起した線をいう。例えば、真上から見て「☆」の形なら、稜が五つである。
- 両性花
- 雌しべと雄しべの両方を持つ花。
- 両性株
- 一本で雌花と雄花の両方を咲かせる植物。
- 量的短日植物
- 短日植物のうち、暗期が一定時間より短くなっても、いちおう花が咲く植物をいう。ただし、条件が整ったときに咲く花より数が少なかったり、時期が遅れたりする。
- 量的長日植物
- 長日植物のうち、暗期が一定時間より長くなっても、いちおう花が咲く植物をいう。ただし、条件が整ったときに咲く花より数が少なかったり、時期が遅れたりする。
- 緑枝挿し
- その年の春に伸びた新梢を挿し穂に使う挿し木。6~7月に行う。
- 鱗芽
- 1…むかごの一種。肉厚の葉が重なり合って、小さな球根状になったもの。
2…→有鱗芽
- 鱗茎
- 球根の形態の一つ。短い茎に、肥厚化した葉(鱗片葉)が重なり合って付いているもの。チューリップのように薄皮に包まれているもの(層状鱗茎)と、ユリのように薄皮のないもの(鱗状鱗茎)がある。
- 輪作
- 連作障害を防ぐため、別の科に属する数種類の植物を、順番に、同じ場所で栽培すること。順番が最後までいったら、また最初の植物に戻る。
- 林床
- 森林の地表面。日光がほとんど差さない。
- 輪生
- 枝や茎の各節に、3枚以上の葉が車輪状・放射状に並んで付いた状態。
- 輪台
- 大ギクの花の下に取り付ける、針金でできたリング。花を下から受け、花弁が重みで垂れ下がるのを防ぐ。
- 鱗片葉(鱗片・鱗葉)
- 1…球根の鱗茎を構成する、多肉質の葉。数枚が重なり、一つの球根を形成する。
2…茎葉の表面にある鱗状の小片。アナナス類や多肉植物などによく見られる。
- 冷温帯
- 温帯のうち、亜寒帯に近い気候帯をこう呼ぶことがある。日本では、北海道の西部~南部地域の平野部と、東北地方北部~中部地方まで続く山岳地帯および内陸部・盆地のほか、紀伊半島・中国・四国・九州の山地が該当する。
- レイズドベッド
- レンガや石などを積み上げて囲いを造り、その中に土を入れて作った花壇。水はけがよい。
- 冷帯
- →亜寒帯
- レカトン
- →ハイドロボール
- 裂片
- 合弁花の花は、基部の筒状部分と、先端の切れ込んだ部分から成るが、切れ込んだ部分のことを、特にこう呼ぶ。
- 連作
- 次の年も続けて同じ土で同種の植物を育てること。土中に特定の病菌や害虫が殖える原因になる。
- 連作障害
- 連作したため、植物の生育が著しく悪化すること。アヤメ科やナス科、マメ科の植物などでよく起こる。
- ロアーセパル
- →下萼片
- 老化
- 光合成による養分の生産が、植物内における養分の消耗を下回っている状態を指す。原因は、根詰まり、肥料不足、病虫害、果実の成りすぎ、タネができた等、さまざま。
- ロウソク
- マツの新芽のこと。
- 老廃土
- 一度使用した古土のこと。
- 露芯
- キク科植物の花に使われる言葉。八重~万重咲きの花は通常、雌しべや雄しべなどの「芯」が見えないが、季節が進むなどの理由で生育環境が悪化すると花弁の数が減り、芯が露出する。その現象をこう呼ぶ。
- ロゼット
- 茎の節間が伸びず、地際から放射状に伸びた葉が、何枚も重なり合った状態。「バラのような」の意。
- ロックウール
- 玄武岩や石灰岩などの岩石を高温処理して作った、ガラス質の鉱物繊維。無機繊維の一種である。園芸では挿し木や水耕栽培に用いる。なお発ガン性で有名な石綿(アスベスト)は有機繊維の一種で、まったくの別物。
- ロックガーデン(ロッケリー)
- 高山をイメージして岩石を積み、そのすき間に砂質の土を入れて植物を植え付けた花壇。水はけがよく、高山植物など、気難しい植物の栽培に向く。