いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

アングレカム

イメージ

原産地

熱帯アフリカ・マダガスカル・レユニオン島・コモロ諸島・南アフリカ

ラン科

高さ

10~200cm(種類による)

花期

11~4月(種類による)

形態

多年草、着生または地生、単茎性

別名等

アングレクム(属名)/エレファントオーキッド


マクロプレクトルム・セスキペダレ(異名)/コメットオーキッド/スターオブベツレヘムオーキッド(いずれもセスキペダレ)

日照

4月下旬~10月中旬の生育期は、戸外で10~20%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、用土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】葉の合わせ目に水をためない。空中湿度を高めに保つ。

肥料

4月下旬~10月上旬に、10~14日に一度、1500~2000倍の液肥。

植え替え

4月中旬~5月下旬。

【補足】2年に一度行う。腐った根は取り、生きた根は切らない。

整姿

花が終わったら、花がらを摘み取る。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。(あまり株分かれしない。茎の途中から根が出たら、根を数本付けて上部を切り取り、植え付けるとよい。)

耐暑性

とても強い。

耐寒性

10℃まで耐えるが、最低15℃欲しい。

解説

  1. バンダに近縁であるらしい。花弁はロウ質で光沢があり、厚みがある。大変長い距(きょ…花の後ろにあるヒモ状の器官)を持つため、「エレファントオーキッド」の別名がある。
  2. 花色は白で、芳香がある。種類によっては、わずかにクリーム色や黄緑色を帯びる。
  3. 主な原種に、エブルネウム、コンパクツム、スコッティアヌム、セスキペダレ、ディスティクム、ディディエリ、ビーチ、マグダレナエ、レオニスなどがある。
  4. レオニスは、同じ種類でも、産地によって、やや大型に育つ系統と、小さくまとまる系統に分かれる。
  5. スコッティアヌムやディスティクム、ディディエリなどは小型種なので、ヘゴ板やコルクなどに着生させてもよい。花付きがよく、丈夫で育てやすい。
  6. この仲間は、比較的小型の種類が多いが、エブルネウムやセスキペダレはかなり大型で、リーフスパン(左右に伸びた葉の、一方の葉の先端から、もう一方の葉の先端までの幅)が40cm以上にも達する。セスキペダレは花も大きく、径15cmほどある。

余談

  1. 花の距は、種類によっては40cmにも達し、中に蜜が入っている。自生地には、この蜜を吸うための、非常に長い口吻を持つガがおり、花粉を運んでいる。

(※データ:大阪市基準)