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素人園芸解説 -私はこう育てる-

エランギス

イメージ

原産地

熱帯アフリカ・マダガスカル

ラン科

高さ

5~30cm(種類による)

花期

12~5月(種類による)

形態

多年草、着生、単茎性

別名等

アエランギス(属名)


ファッツオーサ(ファスツオーサ)

日照

4月下旬~10月中旬の生育期は、戸外で10~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、用土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。越冬中は、ごく控えめに。

【補足】葉の合わせ目に水をためない。空中湿度を高めに保つ。

肥料

4月下旬~10月上旬に、10~14日に一度、1500~2000倍の液肥。

植え替え

4月中旬~5月下旬

【補足】腐った根は取り、生きた根は切らない。

整姿

花が終わったら、花茎を根元から切る。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期(あまり株分かれしない)。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

10℃まで耐えるが、最低15℃欲しい。

解説

  1. かなり小型のランである。アングレカムに近縁であるらしく、自生地も重なる。白い花は、夜になると芳香を放つ。
  2. 主な原種に、アルティクラタ、クリプトドン、コッチアナ、シトラタ、ビロバ、ファスツオーサ、モデスタ、ルテオ-アルバなどがある。クリプトドンは、この仲間では大型種だが、それでも高さ20cm程度。
  3. この仲間の花色は、真っ白が多い。が、ルテオ-アルバの変種ロードスティクタは、花の中心の「ずい柱」が緋色をしていて個性的。株によっては、花弁がクリーム色になる。
  4. ファスツオーサは、他の種類と異なり、花茎が伸びない。そのため、葉の間から花が出ているように見える。
  5. ヒルデブランディーは、オレンジ色の小花を咲かせる種類だが、エランギス属とは別属に分離されることがある。

注意点・病害虫

  1. この仲間は、十分な水やりと、適度な風、高い空中湿度を好む。
  2. ルテオ-アルバやロードスティクタのように、根が空気に触れることを特に好む種類は、鉢植えでは出来が良くない。ヘゴ板やコルクなどに着生させて育てたほうがよい。ただし、乾きやすいので注意。
  3. 株が小さいぶん、小鉢で栽培することになるので、夏の水切れに注意する。葉も小さいため、一度でも葉焼けを起こすと命取りになる。

(※データ:大阪市基準)