マキシラリア
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原産地
アメリカのフロリダ州南部~ブラジル・アルゼンチン・アンデス山系・西インド諸島
科
ラン科
高さ
5~50cm(種類による)
花期
9~5月
形態
多年草、着生、複茎性
別名等
マクシラリア
モルモリカ・リンゲンス(リネオラタの異名)
日照
4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外で10~20%遮光(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。
【補足】日光不足になると、花付きが悪くなる。
水やり
生育期は、用土の表面が乾けば与える。越冬中は、ごく控えめに。
肥料
4月下旬~7月上旬と、9月上旬~10月上旬に、10~14日に一度、1500~2000倍の液肥。
植え替え
4月上旬~5月下旬か、9月上旬~10月上旬(春のほうがよい)。
【補足】2~4年に一度行う。腐った根は取り、生きた根は切らない。
整姿
葉のない古いバルブ(葉の下の膨らんだ部分)は、茶色くなったり、しなびていれば切り取る。花が終わったら、花がらを摘み取る。
繁殖
【株分け】植え替えと同時期。
耐暑性
わりと強いが、風通しに気を配る。
耐寒性
最低10℃を保つとよい。
【補足】高温にあわせない。
解説
- マキシラリア属は種類が多く、性質や形態もさまざまだが、市販されている種類は栽培容易で、花付きがよい。花には芳香がある。
- 主な原種に、エラチオール、ククラタ、クルティペス、コクシネア、ソフロニティス、テヌイフォリア、バリアビリス、ピクタ、ベルニコーサ、ポルフィロステレ、マルギナタ、ルテオ-アルバなどがある。
- このうち、ピクタとポルフィロステレは、この属では最も強健で、短時間なら最低温度が5℃を切っても耐える。花付きも非常によい。これらに次いで、バリアビリスも、非常に栽培容易。
- ソフロニティスは、葉も花も小さく、ほふく茎を横に伸ばしながら、這うようにして殖える小型種。ベルニコーサも小型種で、葉が糸のように細く、草丈も5cm前後にしかならない。
注意点・病害虫
- 一部の原種は、暑さに弱く、暖地では育てにくい。グランディフローラ、サンデリアナ、ストリアタ、スペシオサなどが該当する。テヌイフォリアも少し蒸し暑さを嫌う。
- 種類によっては、長いほふく茎を伸ばし、勝手に鉢から出て行くので、ヘゴ板やコルクなどに着生させると扱いやすい。ほふく茎が真横に伸びる種類と、斜め上に伸びる種類があるが、いずれにせよ株姿が乱れやすい。
- ほふく茎を伸ばさない種類でも、新しいバルブが、古いバルブより若干せり上がるものがあり、鉢が不安定になりやすい。
余談
- 最近行われた、DNA解析によるラン科植物の再分類により、一部の原種がブラジリオルキス属、マキシラリエラ属に変更された。と思いきや、また元に戻っている。
(※データ:大阪市基準)