いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ツニア

イメージ

原産地

インド北部~ミャンマー・タイ・中国南部~ヒマラヤ

ラン科

高さ

40~120cm

花期

6~8月

形態

多年草、地性、複茎性

別名等

ホザキカンラン

日照

4月上旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり。

水やり

生育期は、用土の表面が乾けば与える。越冬中は、断水する。

【補足】花が傷むので、雨に当てないほうがよい。

肥料

4月中旬~10月中旬に、10~14日に一度、1500~2000倍の液肥。

植え替え

4月上旬~5月上旬。

【補足】1~2年に一度行う。腐った根は取り、生きた根は切らない。

整姿

葉のないバルブ(茎のような部分)は、押してみて硬ければ残し、柔らかければ切り取る。花が終わったら、花がらを摘み取る。

繁殖

【株分け】植え替えと同時期。

【茎挿し・高芽取り・バルブ伏せ】5~9月。
(茎挿しは、バルブを3~4節ずつに切り、上下を間違えないように挿す。高芽取りは、十分根が伸びたら丁寧に外し、2~3本ずつ植える。バルブ伏せは、古いバルブをそのまま湿らせた水ゴケの上に横たえ、節から芽を出させる。)

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

最低5℃を保つ。

解説

  1. 花期以外は、ただの草にしか見えない、ランとは思えない姿をしている。落葉性の地生ランで、冬は葉が枯れ落ち、茎(バルブ)だけで越冬する。
  2. どちらかというとマイナーで、種類は少ない。原種のアルバ、ブラクテアタ、ブリメリアナ、マーシャリアナを、まれに見かける。
  3. 花色は、基本的に白。唇弁の色が種類によって違い、黄色や橙色がある。ブリメリアナは唇弁が赤と橙の二色になっており、この仲間では最も華やか。ただし、同じ種類でも、株ごとに、花色に変化がある。花もちは良くない。

注意点・病害虫

  1. 耐寒性が強く、丈夫で育てやすい。越冬中は水やりの必要が無いため、落葉後に鉢から抜き、新聞紙にくるんで引出しに入れて越冬、という荒技も可能らしい。
  2. 葉が落ちたバルブからは、再び葉は出ない。葉があるのは、その年の春に伸びた若いバルブだけである。古くなったバルブは、新芽が生長すると枯れる。(古いバルブは養分の貯蔵庫なので、完全に枯れるまで切らない。)

(※データ:大阪市基準)