いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ユーチャリス

イメージ

原産地

コロンビア~ペルーのアンデス山地

ヒガンバナ科

高さ

30~60cm

花期

不定期(主に9~4月)

形態

春植え球根

休眠期の管理

鉢のまま控えめに水やりを続ける

別名等

エウカリス・アマゾニカ(学名)/アマゾンユリ/アマゾンリリー/ギボウシスイセン

日照

4月下旬~10月中旬の生育期は、戸外で10~30%遮光(7月上旬~9月上旬は50~70%遮光)。
越冬中は、室内の日当たり(葉がなければ日光に当てなくてよい)。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(水切れは厳禁)。越冬中は、ごく控えめに(葉がなければ断水してもよい)。

【補足】熱帯雨林の下草として暮らしており、湿った場所を好む。空中湿度も高めに保つ。

肥料

5~10月に、固形肥料の置き肥、または7~10日に一度の液肥。

【補足】生育が続いている間、じわじわと肥料が効き続けるようにする。

植え替え

4月下旬~6月上旬(十分暖かくなってから)、5号鉢に1球。

【補足】球根の上部が出るよう浅植え、地植えには適さない。3~4年に一度植え替える。

整姿

特に無し。

繁殖

【分球】植え付け時。

耐暑性

とても強いが、強光と乾燥に注意。

耐寒性

最低10℃を保つが、生育が止まるので18℃以上欲しい。

【補足】冬季は生育が緩慢になるため、極端な高温にする必要はない。

解説

  1. 栽培されるのは原種のアマゾニカと、交雑種のグランディフローラである。純白の花は香り高く、結婚式のブーケやコサージュに使われることで有名。
  2. ある程度株が大きくならないと咲かない。しかも不定期咲きで、いつ咲くかわからない。(通常は、秋~冬に室内で咲く。)真夏に1ヵ月ほど断水して萎れさせ、その後水やりを再開すれば花が上がりやすいらしい。

注意点・病害虫

  1. 自生地では、熱帯雨林の下草として暮らしており、直射日光と水切れをとても嫌う。真夏の間は特に注意する。
  2. 30℃前後の高温に1ヵ月ほどさらされた後に、15℃の低温に10日ほど当たり、再び30℃前後の高温環境に戻されると、花芽が上がってくる。ただし、ある程度大きな球根で、十分に葉が茂っていなければ開花は望めない。
  3. 耐寒性が全く無いうえに常緑性のため、地植えには不適。生育適温は30℃前後と、非常に高温である。また、常時50%以上の湿度も必要とする。典型的な温室向き植物といえる。
  4. 15℃未満で生育停止し、8℃以下で枯死する。
  5. ウイルス病にかかる。市販の株の多くが罹病しているらしい。

余談

  1. 切り花に最適。

(※データ:大阪市基準)