いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

チューベローズ

イメージ

原産地

メキシコ・アメリカ中南部・アンデス山脈

リュウゼツラン科(またはリュウケツジュ科・キジカクシ科・ヒガンバナ科)

高さ

50~100cm

花期

7~10月

形態

春植え球根

休眠期の管理

鉢のまま乾かすか、掘り上げて乾いた土に埋める

別名等

ポリアンテス・ツベロサ(学名)/ポリアンサス/月下香/夜来香


ブラボア・ゲミニフローラ(ゲミニフローラの異名)

日照

5月上旬~11月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、断水する。

【補足】雨に当てないほうがよい。

肥料

春の元肥の他、6~10月に、10~14日に一度の液肥、または固形肥料の置き肥。

植え替え

3月下旬~7月中旬(早植えする場合は鉢植えにし、暖かい室内に置く)、6号鉢に3球。

【補足】深さ3~5cm、地植えは10~20cm間隔。

整姿

草丈が高いので、支柱を立てたほうがよい。植え付け後、一つの球根から多くの芽が出ると開花しにくいため、芽を1~2個に間引く。

繁殖

【分球】植え付け時。

耐暑性

わりと強い。

耐寒性

最低5℃を保つ。

解説

  1. 「月下香」の名で知られ、穂状に咲く白い花は、夕方~夜にかけて強い香りを放つ。ハワイでは、この花をレイに使うという。香料・香水の原料でもある。
  2. 八重咲き種と一重咲き種があり、一重咲き種のほうが花の香りが強い。斑入り葉の品種もある。
  3. 朱赤~黄色の花が咲くゲミニフローラも、同じポリアンテス属(ブラボア属に分類されることもある)の植物で、育て方は同じ。こちらは芽を間引く必要はないらしい。

注意点・病害虫

  1. 開花には、十分な体力(球根の大きさ)と、最低でも20℃以上の気温が必要。条件が悪いと葉ばかり茂る。新規に購入する際は、なるべく大きな球根(重さ25g以上)から始める。なお、植え付けから開花まで3~4ヵ月かかる。
  2. 植え付け前に、30℃の高温に二週間あわせ続ければ、植え付け後の生育が良くなり、開花率も上がる。
  3. 球根からは複数の芽が出るが、そのまま育てると細かく分球してしまうので、芽かきを行う。
  4. 新しく買った球根を鉢植えにすると、一年でやせ細ってしまうので、できれば地植えにする。なお、やせた球根は、翌年に地植えにし、養生させれば、結構太る。庭がなければ、大きめのプランターでも大丈夫。
  5. とかく二年目以降は咲きにくい。毎年花を楽しみたければ、毎年球根を買い直したほうが賢明。
  6. 高温性の植物だが、意外に耐寒性が強く、暖地なら地植えのまま越冬する。ただし、盛り土するなどの防寒対策は忘れずに。

余談

  1. 切り花に最適。花もちもよい。

(※データ:大阪市基準)