いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

スノーフレーク

イメージ

原産地

オーストリア・ハンガリー・ヨーロッパ南部~東部

ヒガンバナ科

高さ

15~50cm(種類による)

花期

4~5月

形態

秋植え球根

休眠期の管理

掘り上げて乾燥保存

別名等

レウコジュム・アエスティブム(学名)/スズランスイセン/鈴蘭水仙/オオマツユキソウ/大待雪草/サマースノーフレーク/スノーフレーク/ロンドンリリー


アシス・オータムナリス(異名)/秋咲きスノーフレーク/オータムンスノーフレーク(いずれもオータムナレ)
アシス・ニカエンシス(ニカエンセの異名)
スプリングスノーフレーク(ベルヌム)

日照

10月上旬~6月上旬の生育期は、戸外の直射日光下。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、断水する。

肥料

秋の元肥の他、3月と、花後すぐに、固形肥料の置き肥。

植え替え

10月上旬~11月上旬、5号鉢に3球。

【補足】深さ3cm、地植えは深さ5~10cmで10~15cm間隔。3~4年に一度植え替える。

整姿

特に無し。

繁殖

【分球】植え付け時。

【タネまき】9月中旬~10月下旬。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

とても強い。

解説

  1. 「スズランスイセン」の別名通り、スズランに似たベル型の白い小花と、スイセンそっくりの葉を持つ。ついでに、球根の姿形までスイセンにそっくり。花には芳香がある。スイセンとは別属の植物だが、性質・育て方ともに、ほぼ同じ。
  2. きわめて強健な植物で、まったく手がかからない。少しくらい土の水はけが悪かったり、日当たりが悪くても、苦にせず育つ。

注意点・病害虫

  1. 地植えなら、5年くらい植えっ放しでも問題ない。地温の極端な上昇を嫌うので、夏の間のみ、日陰になる場所が望ましい。

余談

  1. あまり売られていないが、オータムナレのような秋咲き種もある。西ヨーロッパ~南ヨーロッパに自生し、葉が糸のように細く、草丈は10~15cm程度と小さい。8月に植え付ければ(4号鉢に4~5球)、葉が出る前の9月に開花する。山野草扱いされるが、とても丈夫な種類で、栽培は容易。ただし寒さに弱く、寒地では保護が必要。現在はアシス属に分離されている。
  2. また、春咲きの原種トリコフィラも、「スノーフレーク」の名で呼ばれることがある。こちらもアシス属に属する。
  3. 山野草扱いされる原種は、乾燥を嫌うので、球根を掘り上げて保存してはいけない。鉢のまま、控えめに水やりを続ける。

(※データ:大阪市基準)