いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

チオノドクサ

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原産地

地中海沿岸東部~トルコ・クレタ島・キプロス

キジカクシ科(またはクサスギカズラ科・ヒアシンス科・ユリ科)

高さ

10~20cm

花期

2~4月

形態

秋植え球根

休眠期の管理

鉢のまま控えめに水やりを続ける

別名等

ユキゲユリ/雪解百合/グローリー・オブ・ザ・スノー


ツモルシー(異名)/フォーベシー/ルシリアエ/ギガンテア(いずれも誤った名)(いずれもシエヘイ)
ギガンテア(ルシリアエの異名)

日照

10月上旬~5月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

【補足】耐陰性があり、少しの日陰なら耐える。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。休眠期は、ごく控えめに。

肥料

元肥のみ(多肥にすると、球根が腐る)。

植え替え

10月上旬~11月中旬、4号鉢に5球。

【補足】深さ3cm、地植えは深さ5~8cmで5~10cm間隔。2~4年に一度植え替える。

整姿

特に無し。

繁殖

【分球】植え付け時。

【タネまき】採ってすぐにまくか、保存して9~10月にまく。

耐暑性

弱い。

耐寒性

強い。

解説

  1. 名前はギリシャ語で、「チオノ」が雪、「ドクサ」が栄光を表すという。和名の「雪解ユリ」の通り、早春から咲き出す。
  2. 青紫色の花が咲くルシリアエ(ギガンテア)、サルデンシス、フォーベシー(シエヘイ)などが一般的。「ピンク・ジャイアント」は桃色花の品種。ほかに、白花の「アルバ」もある。

注意点・病害虫

  1. やや高山性で暑さに弱いため、寒地の方が生育がよい。暖地での地植えは、夏に日陰になる、特に水はけのよい場所を選ぶ。植え付け場所を気に入ると、よく分球し、群落を作る。
  2. 2~3年くらい植えっ放しでよい。あまり触られることを好まないので、掘り上げたら乾燥保存などせずに、すぐ植え付ける。
  3. 腐食質に富む土でよく育つが、暖地では、夏の腐敗の原因になるので、やや砂質の土とする。

余談

  1. 同じ秋植え球根植物のシラーと近縁であるため、属間交配種(人工属の「チオノシラ」)も作られている。

(※データ:大阪市基準)