ベラドンナリリー
イメージ
原産地
南アフリカのケープ地方
科
ヒガンバナ科
高さ
10~70cm(種類による)
花期
8~10月
形態
夏植え球根
休眠期の管理
鉢のまま乾かすか、掘り上げて乾いた土に埋める
別名等
アマリリス・ベラドンナ(学名)/ブルンスビギア/ブランスビギア/ネイキッドレディー/ジャージーリリー/ホンアマリリス
日照
8月下旬~5月下旬の生育期は、戸外の直射日光下。越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)。
休眠期は、日光に当てなくてよい。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。休眠期は、断水する。
肥料
夏の元肥の他、花後すぐと、12月に、少量の固形肥料を置き肥、または二週間に一度の液肥(多肥にしない)。
植え替え
6月中旬~8月下旬、6~7号鉢に1球(小球性種は3~4号鉢に1球)。
【補足】球根の上部が出るよう浅植え、地植えは20cm間隔。3年に一度植え替える。
整姿
特に無し。
繁殖
【分球】植え付け時(あまり分かれない)。
【タネまき】採ってすぐにまく。(土はかけない。開花まで5~10年かかる。)
耐暑性
わりと強い。
耐寒性
最低3℃を保つ。
解説
- 「ベラドンナリリー」という名前は、本来、アマリリス属のアマリリス・ベラドンナという原種のことだけを指す。しかし、ややこしいことに、アマリリス・ベラドンナは「ブルンスビギア・ロゼア」という学名(異名)も持っている。そのためか、ブルンスビギア属の他の種類まで、一緒くたに「ベラドンナリリー」と総称されることがある。
- ブルンスビギア属の植物はいくつかあり、南アフリカ原産の原種ナマクエンシス、ボスマニアエ、ラドゥラなどが園芸的に栽培される。いずれも秋咲きで、花色は桃色系。性質や育て方は、アマリリス・ベラドンナ(=本物のベラドンナリリー)に準じる。
- 花色は、淡桃色のほか、種類によって、紅、白、赤など。花には芳香がある。
- この仲間は、植え付け後、まず花が咲き、その後、遅れて葉が出てくる。花の時期に葉が無いことから、別名を「裸の淑女」という。
注意点・病害虫
- 越冬中は、室内の日当たりに置くが、暖地なら戸外でも可。ただし、霜除けは必須。
- どちらかといえば鉢植え向きの植物で、地植えは暖地に限られる。一度植え付けたら、3年はそのまま据え置く。植え替えで根が傷むと、開花率が下がる。
余談
- 最近は、ネリネ・ボーデニーとの属間交配種であるアマリネ「チューベルゲニー」や、クリナム・ムーレイとの属間交配種であるアマルクリナム(クリノドンナ)「ドロシー・ハンニバル」なども出回る。同様に育てられるが、ベラドンナリリーよりも強健で、暖地なら地植えで放任できる。
- 世間一般において「アマリリス」と呼ばれる植物は、正しくはアマリリス属ではなく、別属のヒッペアストルム属に属する。真の意味でのアマリリスは、ここでとりあげているアマリリス・ベラドンナのみである。
(※データ:大阪市基準)