いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

エレムルス

イメージ

原産地

西アジア~中央アジア西部

ツルボラン科(またはユリ科)

高さ

50~250cm(種類による)

花期

4~7月(種類による)

形態

秋植え球根

休眠期の管理

鉢のまま乾かすか、掘り上げて乾いた土に埋める

別名等

デザートキャンドル/フォックステイルリリー/キングススピア

日照

10月上旬~6月上旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。休眠期は、断水する。

【補足】きわめて乾燥に強い反面、過湿にとても弱いので、雨に当てない。

肥料

秋の元肥の他、3~5月に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。

植え替え

9月下旬~11月上旬、8~10号鉢に1球。

【補足】深さ5cm、地植えは深さ10~15cmで60~80cm間隔。2~3年に一度植え替える。

整姿

開花時には支柱を立てる。

繁殖

【分球】植え付け時(株分けの要領で切り分ける)。

【タネまき】採ってすぐにまく(開花まで4~6年かかる)。

耐暑性

弱い。

耐寒性

とても強い(-25℃)が、必ず防寒し、凍らせない。

解説

  1. 1m以上にも達する長い花茎を伸ばす、雄大な植物。花穂一本あたりの花数は300~500にも及ぶ。主に北海道で栽培されている。
  2. 数種類の原種と交配種が出回り、花色は白、黄、橙、桃、クリーム色などがある。早生種、中生種、晩生種に分かれるが、市販の球根は、品種名や開花特性を明示していない。
  3. 球根の姿が独特で、巨大なヒトデを思わせる。

注意点・病害虫

  1. 鉢植えにするなら、10号鉢くらいの大鉢を用意しないと、球根が収まらない。太い根に養分を蓄えているので、折らないよう注意。
  2. 非常に寒さに強い反面、暑さに弱い。寒地向きの植物といえる。ただし、越冬中の防寒は怠らない。
  3. 小さい球根は開花しにくいので、二年目以降に期待する。購入時は、なるべく大きく、太い根が多い球根を選ぶ。
  4. ただ、花芽が生長するには、3ヵ月以上もの長期間、6℃以下の低温にあい続ける必要があるらしい。寒冷地なら問題ないが、それ以外の地域では、開花は望めないと思われる。
  5. 地植えの株は、梅雨入り前に掘り上げ、清潔な土に埋めて保存する。植えっ放しにできるのは寒冷地だけである。

余談

  1. 切り花に最適。咲ききる前に切り花にすれば、株の消耗を防げる。

(※データ:大阪市基準)