いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ヒメノカリス

イメージ

原産地

北アメリカ南東部~南アメリカ北東部・西インド諸島

ヒガンバナ科

高さ

50~80cm

花期

6~8月

形態

春植え球根

休眠期の管理

鉢のまま乾かすか、掘り上げて乾いた土に埋める

別名等

ササガニユリ/スパイダーリリー


カラシナ(異名)/ペルビアンダフォディル(いずれもナルシッシフローラ)

日照

4月下旬~11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、断水する。

肥料

春の元肥の他、6~10月に、固形肥料の置き肥。

植え替え

4月中旬~5月下旬、5~6号鉢に1球。

【補足】球根の上部が出るよう浅植え、地植えは20cm間隔。2~3年に一度植え替える。

整姿

特に無し。

繁殖

【分球】植え付け時。

【タネまき】採ってすぐにまく(開花まで3~4年かかる)。

【スクーピング】7~8月。(球根の発根部を切り除き、切り口の中心部に刃物を入れて生長点をえぐり取って、そのまま乾燥させると、傷口に子球が発生する。)

耐暑性

強い。

耐寒性

最低10℃を保つ。

解説

  1. ヒメノカリス属とイスメネ属に分離することもある。やや大型の球根植物である。細長い6枚の花被片(花弁)と、花の中央にある大きなラッパ状の副花冠が特徴。花には芳香がある。
  2. 原種で白花を咲かせるスペシオサの他、交配種で淡黄色の花を咲かせる「サルファークイーン」などが出回る。リットラリス「バリエガタ」は、葉にクリーム色の縞斑が入る。

注意点・病害虫

  1. 本来は常緑性の熱帯植物らしく、冬季も温度があれば休眠しない。休眠させたほうが楽に越冬できるが、花が咲かない上に、年々弱るので、できるだけ暖かく過ごさせる。可能なら温室栽培で。
  2. ヒガンバナ科植物なので、葉の中にハマオモトヨトウが入り込み、葉や茎、球根の内部を食害することがある。発生初期なら群れているので、葉ごと切り取って駆除する。

(※データ:大阪市基準)