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素人園芸解説 -私はこう育てる-

ヒメヒオウギ

イメージ

原産地

南アフリカ・モザンビーク

アヤメ科

高さ

15~35cm

花期

2~6月

形態

秋植え球根

休眠期の管理

鉢のまま控えめに水やりを続ける

別名等

ラペイローシア・ラクサ(学名)/ラペイローシア・クルエンタ/アノマテカ・ラクサ/アノマテカ・クルエンタ(いずれも異名)/ヒメヒオウギ/ラペルージャ


プチルージュ(シレノイデス)

日照

10月上旬~6月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(越冬中は霜除けする)。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える(乾き気味に管理)。休眠期は、ごく控えめに。

肥料

秋の元肥の他、3~5月に、二週間に一度の液肥、または少量の固形肥料を置き肥。

【補足】元肥が十分なら、特に追肥しなくてもよい。

植え替え

10月上旬~11月上旬、3~4号鉢に5球。

【補足】深さ1~2cm、地植えは深さ3~5cmで5~8cm間隔。2~3年に一度植え替える。

整姿

特に無し。

繁殖

【分球】植え付け時。

【タネまき】採ってすぐにまくか、保存して9月中旬~10月中旬にまく。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

やや弱く、寒地では室内が無難。

解説

  1. かつてはアノマテカ属だったが、現在はラペイローシア属になっている。属名がよく変わる植物で、時にフリージア属に分類されることもある。秋植え球根の一種だが、球根そのものよりも、鉢植えの開花株のほうがよく見かける。花色は、白~桃、朱赤色など。
  2. 出回るのは原種のみ。ラクサが最も一般的である。ラクサは耐暑性が強く、生育開始が遅れた場合、真夏も休眠せず、そのまま生育を続ける(筆者体験済み)。寒地では春植え球根として扱うことも可能らしい。
  3. 他には、オレオゲナ、コリンボサ、シレノイデスなどがある。この仲間はいずれも小型で、花も小さいので、やや密植気味にすると見栄えがする。同色同士をまとめて植えたい。

注意点・病害虫

  1. 結構な勢いで分球するうえ、勝手にタネをばらまき、雑草のように殖える。
  2. 南アフリカ産の球根植物としては比較的耐寒性が強く、多少の霜なら耐える。

(※データ:大阪市基準)