いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

スノードロップ

イメージ

原産地

ヨーロッパ南部~西南アジア・コーカサス・ロシア南部

ヒガンバナ科

高さ

10~20cm(種類による)

花期

1~3月

形態

秋植え球根

休眠期の管理

鉢のまま控えめに水やりを続ける

別名等

ガランサス/ガランツス(いずれも属名)


(※各種の和名・異名はページの一番下にまとめた)

日照

10月上旬~5月中旬の生育期は、戸外の直射日光下。
休眠期は、日光に当てなくてよい。

【補足】耐陰性があり、少しの日陰なら耐える。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、ごく控えめに。

肥料

秋の元肥の他、花後すぐに、少量の固形肥料を置き肥。

【補足】多肥にすると、休眠中に腐りやすい。元肥も少なめに。

植え替え

9月下旬~11月中旬(なるべく早く済ませる)、4号鉢に5球。

【補足】深さ3cm、地植えは深さ3~8cmで5~10cm間隔。2~4年に一度植え替える。

整姿

特に無し。

繁殖

【分球】植え付け時。

【タネまき】採ってすぐにまく。(乾かすと発芽しない。晩秋~翌春頃に発芽するが、開花には3~5年かかる。)

耐暑性

やや弱い。

耐寒性

とても強い(-20℃)。

【補足】高温にあわせない。

解説

  1. ガランサス属には多くの種類があるが、市販されているのは、やや大型のエルウェシーと、小型種のニバリス、ニバリスの八重咲き品種「フロレ・プレノ」の三種類である。花は日中のみ開く。
  2. エルウェシーは丈夫で、ある程度の耐暑性もあって育てやすい。ニバリスはやや性質が弱く、暑さに弱い。
  3. それ以外の原種には、イカリアエ(ラティフォリウス)、ウォロノウィー、コーカシクス、フォステリ、プリカツス、レギナエ-オルガエなどがある。山野草専門店などで、まれに見かける程度。入手したら、山野草専用の土に植えるとよい。

注意点・病害虫

  1. ニバリスは、できれば山野草用の粒状土などに植えたほうが安全。
  2. あまり掘り上げず、3~4年ほど植えっ放しにしたほうが生育がよい。やや暑さに弱いので、地植えにするときは、真夏に日陰になる、水はけのよい場所を選ぶ。どちらかというと寒地のほうがよく育つ。
  3. 球根は極端な乾燥を嫌うので、新鮮なうちに購入する。休眠期も、掘り上げて乾燥保存すると、球根がしなびて枯れることがある。エルウェシーは乾燥に耐えるが、それでも乾燥保存はおすすめできない。
  4. やや分球の速度が遅く、なかなか球根の数が増えない。こぼれダネでも殖えるらしい。
  5. ヒガンバナ科なので、やはり有毒植物である。

余談

  1. 現在、ガランサス属の植物は全種類、ワシントン条約付属書II類となっている。

各種の和名・異名

  1. ラティフォリウス(イカリアエの異名)
  2. オオユキノハナ/大雪の花/オオマツユキソウ/大待雪草/ジャイアントスノードロップ(いずれもエルウェシー)
  3. グラエクス(グラシリスの異名)
  4. ニヴァリス/ユキノハナ/雪の花/マツユキソウ/待雪草/コモンスノードロップ(いずれもニバリス)
  5. ダブルコモンスノードロップ(ニバリス「フロレ・プレノ」)
  6. オータムンスノードロップ(レギナエ-オルガエ)

(※データ:大阪市基準)