いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ターメリック

イメージ

原産地

インド・ネパール中部~ブータン・スリランカ

ショウガ科

高さ

80~150cm

花期

【ウコン】8~10月

【春ウコン】4~7月

形態

春植え球根

収穫期

9~11月

別名等

クルクマ・ロンガ(学名)/クルクマ・ドメスティカ(異名)/ウコン/鬱金/秋ウコン/ウッチン/キゾメグサ


春ウコン/キョウオウ/薑黄(いずれもアロマティカ)
紫ウコン/ガジュツ/莪蒁(いずれもゼドリア)

日照

5月上旬~10月下旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月下旬~9月上旬は西日を避ける)。

【補足】耐陰性があり、多少の日陰なら耐える。

水やり

生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、断水する。

肥料

5月上旬~10月上旬に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。

植え替え

4月下旬~6月上旬(十分暖かくなってから)、5~6号鉢に1球。

【補足】深さ3~5cm、地植えは40~60cm間隔。

整姿

葉が枯れたら、鉢のまま乾かすか、清潔な土に埋めて保存する。

繁殖

【分球】植え付け時(芽数が殖えたら刃物で切り分ける)。

耐暑性

とても強い。

耐寒性

最低10℃を保つ。

解説

  1. カレーや健康飲料でおなじみの「ウコン」である。主な種類に、夏~秋に白い花を咲かせる「秋ウコン」、春に桃色の花を咲かせる「春ウコン」、初夏に紅色の花を咲かせる「紫ウコン」の三つがある。
  2. 単に「ウコン」「ターメリック」といえば、秋ウコンを指す。花は黄色で小さく、重なり合った苞の間から咲く。苞は、上部数枚が白く、先端がわずかに淡紅色に染まるが、下部の苞は淡緑色をしている。
  3. よく似た春ウコンも、薬用に使われる。こちらの花は、上部の苞の桃色が濃く、華やかな印象。葉が展開する前に花が咲く性質がある。
  4. 紫ウコンも薬用に使われる。こちらの根茎は、名前の通り、紫色を帯びている。きわめて寒さに弱く、上記二種より育てにくい。

注意点・病害虫

  1. この仲間はいずれも葉が大きく、水切れしやすい。鉢植えは特に危険なので、酷暑期のみ、朝夕二回水やりするとよい。
  2. 根茎の植え付けは晩春だが、それだと生育期間が短くなって開花しないことがある。室内で加温しながら早植えするとよい。花が目当てでなければ、十分に気温が上がるのを待って植え付ける。ただし、塊茎の収穫が目的の場合、生育期間は最低でも5ヵ月欲しい。
  3. 暑さに大変強く、気温40℃でも問題ない。夏越しの苦労はまったくないが、反面、寒さにとても弱い。

収穫・利用

  1. 秋ウコンは、薬効成分クルクミンを多く含み、肝機能の向上に役立つ。
  2. 晩秋に根茎を掘り上げ、皮をむいてゆでた後、乾燥させて粉末にする。カレー粉の材料や健康食品としておなじみ。

各種の和名・異名

  1. 切り花に適する。花もちもよい。

(※データ:大阪市基準)