カラジウム
イメージ
原産地
熱帯アメリカのアマゾン川流域・西インド諸島
科
サトイモ科
高さ
10~60cm
花期
6~8月
形態
春植え球根
休眠期の管理
鉢のまま乾かすか、掘り上げて乾いた土に埋める
別名等
カラジウム・ビコロル(学名)/カラジューム/カラディウム/ニシキイモ/ハニシキ/ニシキハイモ/エンジェルスウィングス
シラサギ/白鷺(ビコロル「キャンディダム」)
アルギリテス(異名)/ヒメハイモ/ヒメハニシキ/ヒメカラジウム(いずれもフンボルディー)
カラディウム・ホルツラヌム(園芸品種群の異名)
日照
4月下旬~10月下旬の生育期は、西日を避けた戸外の直射日光下(7月上旬~9月上旬は50%遮光)。
休眠期は、日光に当てなくてよい。
【補足】耐陰性が強く、明るい日陰でも耐える。
水やり
生育期は、土の表面が乾けば与える。休眠期は、断水する。
【補足】低温時に多湿になると、あっけなく腐る。
肥料
5月上旬~9月中旬に、固形肥料の置き肥、または10~14日に一度の液肥。
植え替え
4月下旬~5月中旬(十分暖かくなってから)、5号鉢に1~3球。
【補足】深さ3~5cm(球根の上部から発根するので、やや深めに)、地植えは深さ5~10cmで30cm間隔。毎年植え替える。暖かい場所で、湿らせた清潔な土に仮植えし、芽出ししてから植えると安全。
整姿
植え付け後、球根から芽が一つしか出なかったら、芽の先端を摘心し、周囲にある芽の発芽を促す。
晩夏以降、葉が倒れやすくなるので、支柱を立てる(球根に突き刺さないよう注意)。花芽が出たら、早めに摘み取ったほうがよい。
繁殖
【分球】植え付け時(刃物で切り分ける)。
耐暑性
とても強いが、強光と乾燥に注意。
耐寒性
最低13℃を保つ。
【補足】越冬温度は高いほうがよいが、20℃以上の高温にあうと発芽してしまう。
解説
- 数種類の原種を元に、数多くの園芸品種が作出され、葉の色や模様は変化に富む。多くの種類は大型に育つが、「姫カラジウム」と呼ばれる、手のひらサイズの小型種もある。
- 本来は常緑の多年草らしいが、耐寒性が全く無いため、日本では春植えの球根植物として扱う。
- 夏に、スパティフィラムに似たクリーム色の小さな花が咲くが、観賞価値はあまりない。
注意点・病害虫
- 春、新芽が一~二個ししか出なかったときは、一番大きな芽をかき取れば、その後、複数の芽が伸びてきてボリュームが出る。しかし、株に負担がかかる。
- 仮植え・芽出しの作業をせず、地温が上がるのを待って、直接鉢に植え付けても問題ない。心配なら、球根をあらかじめオーソサイドなどの殺菌剤で消毒してから植えれば腐りにくい。
- 腐植質に富む、肥えた土を好む。
- 日光が強いほど、葉色が濃くなる。が、真夏の強い直射日光に当てると葉焼けするので、ほどほどに。逆に、日光不足になると、葉柄が折れ曲がる。なお、「ガーデンカラジウム」は、比較的、耐光性が強い品種群らしい。
- 秋が深まるにつれ、次第に葉が枯れてくるので、水やりの回数を徐々に減らして休眠させる。葉や根が枯れたら、鉢のまま完全に乾かすか、球根を掘り上げ、乾いた砂やオガクズなどに埋めて保存する。越冬中も高い温度を保たないと、春までに腐ってしまうので注意。
- ハダニが付きやすい。水やりの際、葉裏までよく水をかけて洗い流す。
- サトイモ科植物なので、汁液に触れるとかぶれることがある。
(※データ:大阪市基準)