褐斑病/せん孔褐斑病
糸状菌による病害。一度発生すると、毎年発生する傾向がある。
発生時期
【褐斑病】4~12月
【せん孔褐斑病】5~6月
被害箇所
葉、葉柄、幼果、豆サヤなど。
主な症状
【褐斑病】円形~不整形で、黄褐色~黒褐色をした小斑点が、いくつか固まって形成され、次第に拡大・融合して不整形となる。病斑の中心は灰褐色で破れやすく、輪郭は黄色~黒褐色や暗紫褐色。病斑の周辺は黄色く変色している。古い病斑上には、小さな黒い粒を生じる。
状況によって、病斑は、葉脈に沿っていたり、葉脈で区切られていたり、同心円状であったりする。病斑と健全部との境界は鮮明。
【せん孔褐斑病】円形で褐色の小斑点が多数でき、その部分に穴があく。被害葉は、やがて黄色くなって枯れる。
対策
被害部分を全て除去し、薬剤を使用。
【薬剤】【散布】ICボルドー、Zボルドー、アミスター10、アミスター20、エムダイファー、園芸ボルドー、オーソサイド、オキシラン、オキシンドー、カスミンボルドー、カッパーシン、キノンドー、キャプタン、キャプレート、クプラビットホルテ、グリーンダイセンM、グリーンペンコゼブ、ゲッター、コサイド3000、コサイドDF、コサイドボルドー、サンボルドー、サンヨール、ジマンダイセン、ストロビー、スペックス、ダイパワー、ダコニール1000、ダコレート、ツインサイドDF、ドイツボルドーA、ドウグリン、トップグラスDF、トップジンM、トリアジン、バイコラール、パスポート、パルノックス、ビスダイセン、プラウ、プラタン、ブリザード、フロンサイド、フロンサイドSC、ヘリテージ、ペンコゼブ、ベンレート、ポリオキシンAL、ポリキャプタン、マネージ、マネージM、ラビライトなど。
予防策
土の水はけを改善する。通風を改善する。連作を避ける。十分な日照を確保する。株元を清潔に保つ。株に水をかけない。できれば雨に当てない。雨で跳ね上がった泥が株に付かないようにする。
【薬剤】【散布】上記と同じ。樹木類は、冬季に石灰硫黄合剤を散布。
主な被害植物
【褐斑病】
【草花・鉢花】アイリス類、キク、グラジオラス、サクラソウ、シネラリア、シャクヤク、スイートピー、ゼラニウム、ダリア、ニチニチソウ、ヒマワリ、プリムラ、リンドウなど。
【観葉・多肉】ツワブキ、ドラセナ類、ヤシ類など。
【樹木・果樹】アオキ、アジサイ、アセビ、ウメ、エゴノキ、オウトウ、カイドウ、カシ類、カナメモチ、カリン、カンバ類、キンモクセイ、クリ、ケヤキ、サクラ、サザンカ、サツキ、サルスベリ、サンショウ、センリョウ、ソヨゴ、ツタ、ツツジ類、ツバキ類、ニセアカシア、ハギ、バラ、ピラカンサ、ビワ、ブドウ、フヨウ、ボケ、ボタン、ムクゲ、ムラサキシキブ、モモ、ヤマモモ、ユズリハ、ライラック、リンゴ、レンギョウなど。
【ハーブ・野菜】インゲン、エンドウ、シソ、ソラマメ、トウモロコシ、ナス、ヤマイモ、ラッカセイ、レタス類など。
【ラン】フラグミペディウム、ミルトニアなど。
【せん孔褐斑病】
【樹木・果樹】ウメ、オウトウ、サクラ、モモなど。