褐紋病
糸状菌による病害。幼苗期に発生すると、枯死することもある。
発生時期
2~12月
被害箇所
葉、茎、果実、豆サヤなど。
主な症状
円形で淡褐色~紫褐色・灰緑色などをした小斑点ができ、次第に拡大・融合する。やがて、円形~楕円形で褐色~赤褐色・紫褐色・黒褐色などをした同心円状病斑を多数形成する。病斑はややへこんでおり、中心が灰色~淡褐色、輪郭は色が濃い。病斑の周辺は黄色く変色する。古い病斑上には、小さな黒い点々を生じる。病斑と健全部との境界は鮮明。
葉に発生した場合は、病斑部分が破れ、穴があくことが多い。
茎の場合は、地際部分が被害にあいやすい。
果実の場合は、幼果よりも、熟果に発生しやすい。
対策
被害部分を全て除去し、薬剤を使用。
【薬剤】【散布】ICボルドー、Zボルドー、オーソサイド、キャプタン、キャプレート、クプラビットホルテ、グリーンダイセンM、グリーンペンコゼブ、サンボルドー、ジマンダイセン、ドイツボルドーA、トップグラスDF、トップジンM、トリアジン、ペンコゼブ、ベンレートなど。
予防策
株元を清潔に保つ。肥料不足を改善する。株に水をかけない。連作を避ける。密植を避け、通風を改善する。土の水はけを改善する。
【薬剤】【散布・種子粉衣】上記と同じ。樹木類は、冬季に石灰硫黄合剤を散布。
主な被害植物
【草花・鉢花】ケイトウなど。
【ハーブ・野菜】ウド、エンドウ、ナスなど。
【樹木・果樹】ヒサカキ、ヒメユズリハ、モチノキ類など。