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素人園芸解説 -私はこう育てる-

黒星病

糸状菌による病害。病原菌の種類はさまざま。雨が多いとよく発生する。
バラ黒星病は、他の黒星病とは病原菌が異なるため、バラ同士でしか伝染しない。また、バラ黒星病の病原菌は、水滴がなければ植物内に侵入できない。

発生時期

4~7月・9~11月

被害箇所

葉、葉柄、茎、新梢、果実、果梗など。

主な症状

円形~不整形で淡褐色~暗褐色・灰白色・黒紫色・暗緑色などをした、小さな水浸状病斑が多数できる。病斑上、または病斑の裏面には、スス状の黒いカビを生じる。病斑と健全部との境界は、やや不鮮明。

葉に発生した場合、病斑がへこんだり、病斑の周辺が黄色く変色することがある。
果実の場合は、幼果では、肥大するにつれ、病斑部分がへこんだり、亀裂を生じてコルク化したり、奇形化したりする。熟果では、病斑がカサブタ状になる。

バラの場合は、葉に、円形~不整形で黒紫色~暗褐色をした、シミのような病斑が多数でき、ひどく落葉する。病斑の周辺は黄色く変色する。

対策

被害部分を全て除去し、薬剤を使用。


【薬剤】【散布】アタッキン、アミスター10、アミスター20、アリエッティC、アンビル、イオウ、インダー、エムダイファー、オーソサイド、オキサシン、オキシラン、オキシンドー、カスミンボルドー、カッパーシン、キノンドー、キャプタン、キャプレート、グリーンダイセンM、グリーンペンコゼブ、クリアパッチDF、ゲッター、サプロール、サルバトーレME、サルファー、シバンバEX、ジマンダイセン、スカーラ、ストライド、ストロビー、スパットサイド、スペックス、ダイパワー、ダコニール1000、ダコレート、ドウグリン、トップグラスDF、トップジンM、トリアジン、トリフミン、バイコラール、バイレトン、パスポート、パルノックス、ビスダイセン、プラウ、フルピカ、フローラガードAL、ヘリテージ、ベルクート、ベルクローブ、ペンコゼブ、ベンレート、ホーマイ、ホクガード、ポリオキシンAL、ポリオキシンO、ポリキャプタン、ポリベリン、ポルックス、ボンジョルノ、マネージ、マネージM、有機銅、ラビライト、ラリー、ルビゲン、ルミライトなど。

【注意点】薬害が出るので、スモモにはビスダイセンを使用しない。同一薬剤の連続使用は避ける。

予防策

土の水はけを改善する。通風を改善する。できれば雨に当てない。窒素肥料を控える。株元を清潔に保つ。十分な日照を確保する。株に水をかけない(特にバラ)。果実が肥大してきたら袋かけをする。雨で跳ね上がった泥が株に付かないようにする。


【薬剤】【散布】上記と同じ。樹木類は、冬季に石灰硫黄合剤を散布。

主な被害植物

【ハーブ・野菜】キュウリ、メロンなど。

【樹木・果樹】ウメ、スモモ、ナシ、ネクタリン、バラ、モモ、リンゴなど。