根こぶ病
糸状菌による病害。アブラナ科野菜の連作障害として有名である。
発生時期
4~11月
被害箇所
根など。
主な症状
根全体に大小さまざまなコブが多数できる。コブは、最初は白いが、次第に黄褐色~暗褐色に変わり、表面がささくれ立つ。被害株は生育が悪くなり、萎れる。発病に日長が関係するらしく、秋~冬まきよりも、春~夏まきの方が被害が大きい。
根菜類に発生すると、根が奇形化し、肥大しなくなる。
対策
被害株は周りの土とともに処分する。
予防策
連作を避ける。土の水はけを改善する。清潔な水を与える。土壌酸度が酸性に偏らないようにする。施肥(特にリン酸)を控える。耐病性品種(「CR」と表記のあるもの)を栽培する。周囲のアブラナ科雑草(タネツケバナ、ナズナなど)を除去する。発生した土で、エンバク「ヘイオーツ」やダイコンを栽培する。
【薬剤】【土壌灌注・土壌混和】ダコソイル、ダコニール1000、ネビジン、パスポート、フロンサイド、フロンサイドSCなど。
主な被害植物
【ハーブ・野菜】カブ、カリフラワー、キャベツ、シロナ、タカナ、チンゲンサイ、漬け菜類、ノザワナ、ハクサイ、ブロッコリーなど。