晩腐病
糸状菌による病害。病名の読み方は、「おそぐされびょう」と「ばんぷびょう」の二通りがある。「炭疽病」の一種で、ブドウの重要病害である。ヨーロッパ系の品種に発生が多い。病原菌は、古い枝や巻きひげなどで越冬するらしい。
発生時期
6~10月
被害箇所
果実。
主な症状
成熟期のブドウの果実が腐り、そこに朱紅色のカビを生じた後、干からびる。幼果が発病することもあり、その場合は、果皮に黒い小斑点を生じるだけで、果実が熟するまで進行しない。
対策
被害部分を除去する。
【薬剤】【散布】アミスター10、アミスター20、グリーンダイセンM、グリーンペンコゼブ、ジマンダイセン、トップグラスDF、トップジンM、ヘリテージ、ペンコゼブ、ベンレート、ベンレートTなど。
予防策
果実をぬらさない。できれば雨に当てない。6月に入ったら、果実に袋かけをする。耐病性品種を栽培する。風通しに気を配る。土の水はけを改善する。冬季剪定の際に、発病部分付近の枝や巻きひげを切除する。
【薬剤】【散布】上記と同じ。
【注意点】予防のための薬剤散布は、春の萌芽直前と梅雨入り直前の、少なくとも二回行う。
主な被害植物
【樹木・果樹】ブドウ。