縮葉病
糸状菌による病害。タフリナ属菌による。低温多雨で発生が多い。一度発生すると毎年しつこい。
発生時期
4~5月
被害箇所
新葉、果実の表面など。
主な症状
最初、赤い小斑点ができて膨らみ、葉の生長とともに、全体が黄色~赤褐色・桃色などに変色し、膨張・変形する。(しばしば「火ぶくれ状」と形容される。)被害葉は表面に白い粉を吹き、やがて褐色になって枯れ落ちる。まれに、果実の表面に発生することもある。
対策
被害部分を全て除去し、薬剤を使用。
【薬剤】【散布】ICボルドー、Zボルドー、オーソサイド、オキシラン、オキシンドー、カスミンボルドー、カッパーシン、キノンドー、キャプタン、ストロビー、スペックス、ドウグリン、パルノックス、ビスダイセン、プラウ、有機銅など。
【注意点】薬害が出るので、スモモにはビスダイセンを使用しない。散布後は薬液を早く乾かす。
予防策
土の水はけを改善する。株に水をかけない。できれば雨に当てない。通風を改善する。株元を清潔に保つ。
【薬剤】【散布】上記と同じ。樹木類は、冬季に石灰硫黄合剤を散布。
主な被害植物
【樹木・果樹】アンズ、ウメ、シラカバ、スモモ、ナシ、モモ、ヤナギ類、リンゴ、など。