青枯病
細菌による病害。ナス科野菜に多い。気温17~30℃と比較的高温の時期に多湿になると、よく発生する。水田のような泥質・粘土質の土で特に多発する。
発生時期
5~9月
被害箇所
株全体。
主な症状
地際近くの茎や根に、縦長で褐色~黒褐色をした病斑ができ、拡大しながら軟化腐敗する。被害株は急激に萎れ、数日中に、緑色のまま枯死する。被害株の茎を切断すると、導管が褐色に変色しており、汚白色の汁液が出る。
対策
被害株は周りの土とともに処分する。
予防策
被害株から子株や子球、タネ、挿し穂などを取らない。土の水はけを改善する。土の過度の乾燥を避ける。連作を避ける。根に無用な傷を付けない。ネギ類を混植する。ナス科野菜の植わっていた土を使用しない。粘土質の土を使用しない。近くに被害株があれば除去する。被害株に用いた土や器具は消毒するまで再利用しない。被害株に触れた手や器具で健全株に触れない。土壌酸度がアルカリ性に偏らないようにする。
ナス科野菜の場合は、耐病性品種を栽培する。耐病性のない品種は、耐病性台木に接ぎ木する。
【薬剤】【散布・土壌灌注】バリダシンなど。
主な被害植物
【草花・鉢花】アスター、インパチエンス、キク、キンギョソウ、コスモス、サルビア類、スターチス、ダリア、トルコキキョウ、ハナタバコ、ヒマワリ、ヒャクニチソウ、マーガレット、マリーゴールドなど。
【観葉・多肉】ストレリチアなど。
【ハーブ・野菜】イチゴ、カブ、カボチャ、キュウリ、ゴマ、シシトウ、シソ、ジャガイモ、シュンギク、ショウガ、ダイコン、タバコ、トマト、ナス、ピーマンなど。