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素人園芸解説 -私はこう育てる-

葉枯細菌病

細菌による病害。雨が多いとよく発生する。イネの「白葉枯病」は、葉枯細菌病とは違う病気だが、一緒にまとめた。

発生時期

4~8月

被害箇所

葉など。

主な症状

【葉枯細菌病】円形~楕円形で、褐色~黒褐色・白色などをした水浸状病斑が、葉脈に沿って多数現れる。病斑の中心は灰白色で破れやすい。病斑の周辺は黄色く変色している。やがて、葉全体が奇形化したり、白っぽくなって枯れる。


【白葉枯病】イネの葉の縁が、葉脈に沿うように淡黄色~橙色に変色し、その後、白っぽくなる。病斑と健全部との境界は鮮明で、波状形を示す。発病部分には、黄色~黄褐色をした粘着物(細菌の塊)が見える。下葉から発病し、次第に上部の葉に広がる。症状がひどいと、葉全体が灰白色になって枯れる。

対策

被害部分を全て除去し、薬剤を使用。


【薬剤】【散布・土壌灌注】ICボルドー、Zボルドー、アグリマイシン20、アグリマイシン100、アグレプト、オキシンドー、カスミン、カスミンボルドー、カッパーシン、キノンドー、クプラビットホルテ、コサイド3000、コサイドDF、コサイドボルドー、サンボルドー、ストマイ、ドイツボルドーA、ドウグリン、ナレート、バクテサイド、バリダシン、ヒトマイシンなど。

予防策

【葉枯細菌病】通風を改善する。土の水はけを改善する。株に水をかけない。十分な日照不足を確保する。雨で跳ね上がった泥が株に付かないようにする。


【薬剤】【散布・土壌灌注】上記と同じ。


【白葉枯病】
葉に傷を付けない。多肥にしない。周囲の雑草が伝染源となるので除去する。被害株の残滓はゴミとして処理するか、土中に埋めてしまう。


【薬剤】【散布・土壌灌注】上記と同じ。

主な被害植物

【葉枯細菌病】

【草花・鉢花】アイリス類、トルコキキョウ、ヒマワリなど。

【樹木・果樹】アジサイなど。


【白葉枯病】

【ハーブ・野菜】イネなど。