立枯細菌病
細菌による病害。地温20℃以上で多湿になると発生しやすい。症状だけでは、「萎凋細菌病」との区別がつきにくい。
発生時期
6~9月
被害箇所
株全体。
主な症状
下葉から褐色になって枯れる。地際近くの茎に縦方向の亀裂を生じることもある。被害株は、まもなく萎れて枯死する。被害株の茎を切断すると、維管束が褐色に変色しており、汚白色の汁液が出る。
対策
被害株は周りの土とともに処分する。
予防策
被害株から子株やタネ、挿し穂、穂木などを取らない。土の水はけを改善する。根に無用な傷を付けない。連作を避ける。耐病性品種を栽培する。被害株に用いた土や器具は消毒するまで再利用しない。被害株に触れた手や器具で健全株に触れない。
【薬剤】【散布・土壌灌注】カスミンなど。
主な被害植物
【草花・鉢花】カーネーション、ナデシコ類など。
【ハーブ、野菜】イネなど。
【樹木・果樹】センリョウなど。