フェアリーリングス(フェアリーリング病)
糸状菌による病害。主に西洋シバに発生する。一度発生すると、毎年しつこい傾向がある。
特徴的な症状である「フェアリーリング」は、日本語では「菌輪」という。菌糸が年々放射状に伸びる一方で、古い菌糸が死滅するために起きる現象らしい。
発生時期
3~7月・9~11月
被害箇所
葉など。
主な症状
濃緑色の変色部分ができ、やがて黄色くなって枯れる。
芝生には、不整形で濃緑色の変色部分ができ、その上に白色~褐色の小さなキノコを生じる。変色部分は幅10cm前後。よく見ると、変色部分は連なっており、径数十cm~数mもの巨大な輪を形成している。
対策
被害のひどい部分をはがし、薬剤を使用。
【薬剤】【散布・土壌灌注】アミスター10、アミスター20、グラステン、クリーングラス、サプロール、ターフトップDF、バイコラール、ヘリテージ、ポリオキシンZなど。
予防策
シバ刈りをさぼらない。サッチをきちんと除去する。土の水はけを改善する。土の過度の乾燥を避ける。土に多量の有機物を投入しない。
【薬剤】【散布・土壌灌注】上記と同じ。
主な被害植物
【西洋シバ】クリーピングレッドフェスク、ケンタッキーブルーグラス、セントオーガスチングラス、チューイングフェスク、トールフェスク、ハードフェスク、バミューダグラス、ペレニアルライグラス、ベントグラスなど。
【日本シバ】コウライシバ、ノシバ、ヒメコウライシバなど。