紋々病(サビダニによる)
病気ではなく、キクモンサビダニが、葉の内部に寄生するために起きる現象である。昔は原因不明と考えられていた。
原因となるキクモンサビダニは、気温25~30℃、かつ、比較的乾燥した条件で、活発に活動する。
発生時期
5~6月
被害箇所
葉、茎など。
主な症状
キクの葉や葉柄に、円形~不整形で黄色~淡緑色の、ぼんやりした斑紋が多数できる。斑紋の大きさはさまざま。症状がひどいと、斑紋部分が褐色になって壊死する。また、茎に妙な光沢が出たり、茎葉や花が萎縮・変形したりすることもある。斑紋が目立つ頃には、すでにダニはいない。
対策
被害株を抜き取り処分する。処分したくない場合は、被害部分を全て除去し、薬剤を使用。
予防策
キクモンサビダニを早期に駆除する。被害株から、子株や挿し穂などを取らない。密植を避け、通風を改善する。土の過乾燥を避ける。近くに被害株があれば除去する。
【薬剤】【散布】アーリーセーフ、アクテリック、アファーム、アプロードエース、イオウ、エムダイファー、オサダン、カーラ、カスケード、カネマイト、カルホス、クムラス、グリーンダイセンM、グリーンペンコゼブ、コロナ、コロマイト、サルファー、ジマンダイセン、ダニカット、ダニゲッター、ダニ太郎、ダニトロン、テデオン、バロック、ビスダイセン、ペンコゼブ、マイトクリーン、マイトコーネ、マッチ、ユニフローサルファー、ラビライト、リーズン、レターデンなど。
(一部、殺菌剤が混じっているが、この仲間に対しては実際に有効。)
【注意点】春の芽出し以降、定期時に散布する。
主な被害植物
【草花・鉢花】キク。