そうか病(放線菌による)
放線菌類による病害。土壌酸度がアルカリ性に傾くと発病が促進されるらしい。被害を受けたイモは、病斑部分を取り除けば、食用に差し支えない。
なお、一年草や樹木に発生する「そうか病」とは、病名こそ同じだが、全く別の病気である。また、名前と症状がよく似た「ジャガイモ粉状そうか病」とも異なる病気である。
発生時期
4~6月
被害箇所
地下のイモ。
主な症状
イモの表面に、赤褐色の小斑点ができ、次第に拡大・融合する。次いで、円形~楕円形で、灰褐色~淡褐色をした、カサブタ状病斑を多数形成する。病斑の周縁部は、わずかに盛り上がっている。やがて、病斑上に、粉状の胞子を生じる。
対策
発病に気づくのが収穫後のため、特になし。
予防策
健全なタネイモを入手する。土壌酸度がアルカリ性に傾かないようにする。耐病性品種を栽培する。連作を避ける。できれば雨に当てない。株に水をかけない。土の水はけを改善する。発生した土は消毒するまで再利用しない。古土などを使わず、清潔な土で育てる。風通しを良くする。
【薬剤】【土壌混和】ネビジン、ネビモン、フロンサイド、フロンサイドSCなど。
主な被害植物
【ハーブ・野菜】ジャガイモなど。