ビロード病(フシダニによる)
病気ではなく、フシダニの一種に寄生・吸汁された刺激で起きる障害である。被害部分が、ビロード片を貼り付けたように見えるため、この名が付いたらしい。
発生時期
5~8月
被害箇所
葉裏など。
主な症状
円形で黄白色~淡緑色の膨らみができ、やがて、淡褐色~紅褐色のビロード状となる。患部の裏側(葉の表)は、淡黄色に変色しており、盛り上がっている。
対策
被害部分を全て除去する。
【薬剤】【散布】アーリーセーフ、アクテリック、アファーム、アプロードエース、オサダン、カーラ、カスケード、カネマイト、カルホス、クムラス、コロナ、コロマイト、スミチオン、ダニカット、ダニゲッター、ダニ太郎、ダニトロン、テデオン、バロック、マイトクリーン、マイトコーネ、マッチ、リーズン、レターデンなど。
【注意点】フシダニは組織の内部にいるため、症状が出てからでは、薬剤の効果が薄い。
予防策
原因となるフシダニを早期に防除する。
【薬剤】【散布】上記と同じ。
主な被害植物
【樹木・果樹】カエデ類、カシ類、キイチゴ、クスノキ、シラカバ、ドウダンツツジ、ハンノキ、ボダイジュなど。