アブラムシ・ワタムシ(特記ページ)
発生時期
- イスノフシアブラムシ…11~4月
- イチゴマツムラアブラムシ…6~8月
- ウメコブアブラムシ…4~5月
- オヒシバクロアブラムシ…8~10月
- オカボノアカアブラムシ…4~7月
- カシケブカアブラムシ…4~5月
- カワリコブアブラムシ…5~6月・10月
- キキョウアブラムシ…8~10月
- クヌギミツアブラムシ…4~6月
- ゲンノショウココブアブラムシ…9~11月
- サクラコブアブラムシ…4~6月
- サンザシハマキマワタムシ…5~6月
- シイケクダアブラムシ…4~5月
- シャジンヒゲナガアブラムシ…7~10月
- スモモオマルアブラムシ…4~6月
- ソラマメヒゲナガアブラムシ…3~6月
- ツツジアブラムシ…4~6月
- ナシアブラムシ…4~5月
- ニワトコヒゲナガアブラムシ…3~5月
- ネズミサシオオアブラムシ…6月
- バイカウツギコブアブラムシ…5~6月
- ハリエンジュアブラムシ…5~6月
- ハリモミヒメカサアブラムシ…6~7月
- ヒイラギハマキワタムシ…4~6月
- ヒキオコシコブアブラムシ…6月
- ブナクチナガオオアブラムシ…8~11月
- ホタルブクロヒゲナガアブラムシ…5~7月
- ホップイボアブラムシ…4~6月
- マツカサアブラムシ…5~6月
- ムギクビレアブラムシ…4~6月
- ムシャコブアブラムシ…4~5月
- ヤナギオオアブラムシ…4~7月
- ヤナギクロケアブラムシ…4~6月
- ヤナギフタオアブラムシ…5~6月
- ヤマトコブアブラムシ…5~7月
- リンゴコブアブラムシ…4~6月
形態など
- アオヒメヒゲナガアブラムシ…体色は黄緑色で、白い粉状物質で覆われる。脚や触角が黒く目立つ。
- アカメガシワクチナガオオアブラムシ…体色は暗褐色。卵で越冬する。
- アキカラマツオナガアブラムシ…体色は淡黄色~緑色。春はバラ類に寄生し、夏以降、カラマツソウ類に移動する。
- アキノタムラソウコブアブラムシ…体色は黄緑色~緑色で、細かい毛で覆われる。
- アブラチャンコブアブラムシ…体色は淡黄色~淡黄緑色。卵で越冬する。
- アルファルファアブラムシ…体色は黄褐色で、背面に小さな褐色斑点が並ぶ。1980年に山口で発見された外来種。
- イタドリオマルアブラムシ…体色は黄色で、背面に大きな黒い斑紋がある。
- イチゴハマツムラアブラムシ…体色は淡黄色。卵または雌虫で越冬する。リョウブとキイチゴ類の間で寄主転換する。
- イヌシデクロマダラアブラムシ…体色は黄緑色~暗緑褐色。卵で越冬する。
- イボタヒゲナガアブラムシ…体色は黄色~淡緑色。卵で越冬する。
- イワタバコアブラムシ…体色は暗褐色。秋~春はキブシ、夏はイワタバコに寄生する。卵で越冬する。
- ウツギトックリアブラムシ…体色は緑色。卵で越冬する。
- ウバメガシアブラムシ…体色は赤褐色~暗褐色。カイガラムシに似る。雌虫で越冬する。
- ウバメガシハアブラムシ…体色は淡黄色で、白い綿状物質をまとう。卵で越冬する。
- ウメコブアブラムシ…体色は黄緑色。ウメに付くのは初夏だけらしい。
- ウメモドキタカハシアブラムシ…体色は黒褐色~暗緑褐色。卵で越冬する。
- エノキワタアブラムシ…体色は黄褐色で、白い綿状物質をまとう。卵で越冬する。
- エンドウヒゲナガアブラムシ…体色は緑色。雌虫で越冬するが、寒冷地では卵で越冬する。
- オオバコアブラムシ…体色は黄色~黄褐色。オオバコに寄生する。
- オカボアカアブラムシ…体色は紫褐色で、白い粉状物質で覆われる。春~初夏まではウメ、サクラ、モモなどの新梢に寄生し、夏はイネ科植物や野菜類の根に移動する。秋に再びウメなどに戻る。卵で越冬する。
- オカボキバラアブラムシ…体色は黒褐色~灰緑色。ミズキ類とイネ科植物で寄主転換する。卵で越冬する。
- オニグルミトゲアブラムシ…体色は淡黄色で、全身トゲだらけ。
- オヒシバクロアブラムシ…体色は、赤みを帯びた濃茶褐色。イネ科植物のみで生活する。
- カシケブカアブラムシ…体色は淡黄色~黄色で、細長い体型。尾部に二本の長い毛がある。
- カナムグライボアブラムシ…体色は黄緑色~淡緑色。卵で越冬する。
- カバノハチビマダラアブラムシ…体色は黄緑色~濃緑色。卵で越冬する。
- カバワタフキマダラアブラムシ…頭部と胸部が黒く、腹部は黄緑色~黄色。白い綿状物質をまとう。
- カワリコブアブラムシ…体色は淡黄緑色。モモまたはスモモと、クレマチスとの間で寄主転換する。
- カンシャワタムシ…体色は黄褐色で、白いロウ状物質で覆われており、コナカイガラムシに似る。イネ科植物だけで生活する。
- カンゾウコブアブラムシ…体色は淡黄色。卵で越冬する。
- キキョウアブラムシ…体色は淡黄白色で、黒い横線が二本入る。
- ギシギシアブラムシ…体色は黒褐色~黒色。卵で越冬する。
- キスゲフクレアブラムシ…体色は橙褐色~橙黄色で、白い粉状物質で覆われる。ゴンズイやミツバウツギに寄生し、初夏~夏はヘメロカリス類に寄生する。卵で越冬する。
- キヅタミドリアブラムシ…体色は暗緑色。卵で越冬する。
- キブシアブラムシ…体色は暗褐色で、白い粉状物質をまとう。雌虫で越冬する。
- クスオナガアブラムシ…体長2~4mm。体色は赤褐色~黒褐色で、光沢がある。
- クチナガオオアブラムシ…体長を上回るほどの、非常に長い口吻を持つ。この口吻を樹木の地際の幹に刺し、樹液を吸う。アリと共生関係にあり、樹幹に作られたアリの「蟻道(木くずやホコリ等を固めて作った通路)」の中で暮らす。
- クヌギトゲアブラムシ…体色は淡黄色。全身にトゲ状突起を持つ。卵で越冬する。
- クヌギトゲマダラアブラムシ…体色は淡黄緑色。卵で越冬する。
- クヌギハアブラムシ…体長1.4mm。体色は淡黄色で、白い綿状物質で覆われる。
- クヌギミツアブラムシ…体色は黄色。背面に淡緑色の縦線が二本ある。
- クマヤナギヒゲナガアブラムシ…体色は緑色。卵で越冬する。
- クリオオアブラムシ…体長4~5mmと大きく、黒光りしている。幹の南側に生み付けられた大きな黒い卵塊で越冬する。
- クリヒゲマダラアブラムシ…体色は黄緑褐色。卵で越冬する。
- クワナケクダアブラムシ…体色は黒褐色~暗褐色。卵で越冬する。
- ケヤキブチアブラムシ…体長1.4mm。体色は淡黄色~淡緑色。大気汚染された場所に発生が多い。卵で越冬する。
- コマツナギアブラムシ…体色は暗褐色。卵で越冬する。
- コミカンアブラムシ…体色は褐色~黒褐色。周年、雌虫だけで生活する。
- コナラハアブラムシ…体色は淡黄緑色で、白い綿状物質をまとう。
- ゴボウクギケアブラムシ…体色は淡黄色。グミ類とアザミ類の間を寄主転換する。卵で越冬する。
- コミカンアブラムシ…体色は暗緑色~暗褐色。周年、雌虫だけで生活する。
- コモチシダコブアブラムシ…体色は黄褐色で、黒い小斑点がある。春はアジサイ類、初夏以降はシダ類に寄生する。
- ゴヨウマツオオアブラムシ…体長2.7mm。体色は褐色~赤褐色。針葉の上で越冬する。
- サクラコブアブラムシ…体長1.6mm。体色は暗緑色~黄緑色。サクラの葉とヨモギ類の根で寄主転換する。卵で越冬する。
- サルスベリヒゲマダラアブラムシ…体色は淡黄色~黄緑色。サルスベリの重要害虫の一つで、サルスベリの仲間にしか寄生しない。卵で越冬する。
- サルトリイバラアブラムシ…体色は暗緑色で、白い綿状物質をまとう。卵で越冬する。
- サンザシハマキマワタムシ…体色は緑褐色~黄緑色。白い綿状物質で覆われる。
- シソヒゲナガアブラムシ…体色は黄褐色~赤褐色。卵で越冬する。
- ジャガイモヒゲナガアブラムシ…体色は黄色~淡緑色。多食性のアブラムシとしては珍しく、寄主転換しない。
- シャジンヒゲナガアブラムシ…体色は赤褐色で、触角や脚は黒い。
- シラネセンキュウフタオアブラムシ…体色は黄褐色~赤褐色。春はヤナギ類、初夏以降はミツバなどのセリ科植物に寄生する。
- スイカズラヒゲナガアブラムシ…体色は黒褐色~濃赤褐色。卵で越冬する。
- セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ…体色は赤茶色。寄主であるセイタカアワダチソウともども、北アメリカからの侵入種。
- ソラマメヒゲナガアブラムシ…体色は緑色。雌虫で越冬するが、寒地では卵で越冬する。
- ダイコンアブラムシ…体色は黄緑色~濃緑色で、白いロウ状物質で覆われる。雌虫で越冬する。
- タケアブラムシ…体色は黒褐色~暗褐色で、少量の白い綿状物質をまとう。
- タデクギケアブラムシ…体色は淡緑色~黄緑色。グミ類に寄生し、初夏以降、タデ類に移る。
- タデノネケクダアブラムシ…体色は赤褐色~褐色。春はスイカズラ類に寄生し、初夏以降、タデ類の根に移る。卵で越冬する。
- タデヨツオヒゲナガアブラムシ…体色は淡黄色~橙黄色。春、ドウダンツツジ類に寄生し、初夏にタデ類に移る。卵で越冬する。
- タブノキハアブラムシ…体色は淡黄色~淡緑色で、白い綿状物質をまとう。
- タラフタオアブラムシ…体色は淡黄色。ヤナギ類と、タラノキ、ウドなどの間で寄主転換する。
- タンポポアブラムシ…体色は黒緑色。キク科植物の根に寄生し、アリと共生する。
- チシャミドリアブラムシ…体色は黄緑色~緑色。春はスグリ類、夏以降はキク科植物に寄生する。
- チダケサシヒゲナガアブラムシ…体色は淡黄褐色で、背面に大きな褐色斑紋がある。
- ツツジアブラムシ…体色は淡黄色。夏になるとイグサやコウゾに移動し、秋にツツジ類に戻る。冬芽に黒い卵を産み付け、卵で越冬する。
- ツメクサベニマルアブラムシ…体色は白緑色で、褐色の複雑な模様がある。雌虫で越冬する。
- ツリフネソウコナジラミモドキ…体色は赤褐色~赤色で、体の縁が白っぽく半透明。名前の通り、コナジラミ類の幼虫に似た(カイガラムシ状の)姿である。雌虫で越冬する。
- ツリフネソウスナヨセアブラムシ…体色は淡黄褐色で、背面に大きな灰色の斑紋がある。春はトサミズキ類、初夏以降は、ツリフネソウ類の地際や根に寄生する。卵で越冬する。
- テンニンソウヒゲナガアブラムシ…体色は淡黄緑色だが、成虫は黒い斑紋が目立ち、全体が黒く見える。
- トウキョウカマガタアブラムシ…頭部~胸部は茶褐色で、腹部は黄緑色~緑色。有翅虫の翅は、先端の方が黒くなっている。
- トウネズミモチハマキワタムシ…体色は淡緑色で、白い綿状物質をまとう。
- トウモロコシアブラムシ…体色は淡黄緑色~黄褐色。やや細長い。
- トウヨウハオオアブラムシ…体色は赤褐色で、白いロウ状物質で覆われる。
- ナシアブラムシ…体色は黄緑色~緑色。ナシとスゲ類の間で寄主転換する。卵で越冬する。
- ナシマルアブラムシ…体色は、赤みがかった淡黄白色。春はナシに寄生し、夏以降はヨモギの根に移ってアリと共生する。
- ナシミドリオオアブラムシ…体色は黄緑色。葉裏の主脈に沿って列をなすため、「行列アブラムシ」とも呼ばれる。卵で越冬する。
- ニセダイコンアブラムシ…体色は灰緑色で、楕円形。全身が粉っぽい。ダイコンアブラムシに似るが、白い粉の量が少なく、背面に斑点模様が見える。
- ニホンケクダアブラムシ…体色は黒褐色。卵で越冬する。
- ニワトコヒゲナガアブラムシ…体色は黄緑色で、光沢がある。きわめて多犯性だが、秋にはニワトコに戻る。
- ニンジンアブラムシ…体色は淡黄緑色~淡緑色で、わずかに白い粉で覆われる。セリ科植物に寄生するが、春はヤマウグイスカズラにいるらしい。
- ネギアブラムシ…体色は黒く、光沢がある。
- バイカウツギコブアブラムシ…体色は橙黄色。背面に、黒い「二」と「〒」のような模様がある。卵で越冬する。
- ハギオナガヒゲナガアブラムシ…体色は淡緑色~淡黄緑色。卵で越冬する。
- ハネナガオオアブラムシ…体長6mmと大型。体色は暗褐色。
- ハマナスヒゲナガアブラムシ…体色は緑色~黄緑色。頭部が黒い。卵で越冬する。
- ヒイラギハマキワタムシ…全身がびっしりと白い綿状物質で覆われ、一見、カイガラムシに見える。モクセイ類とクロマツの間で寄主転換するらしい。卵で越冬する。
- ヒエノアブラムシ…体色は変化に富み、黄褐色・淡黄色・桃色・赤褐色・暗褐色・紫褐色などがある。背面に黒っぽいかすり状の模様がある。卵で越冬する。
- ヒキオコシコブアブラムシ…体色は黒褐色。サクラとシソ科植物の間で寄主転換する。卵で越冬する。
- フウナガマダラオオアブラムシ…体色は黒褐色。1990年に岡山で初確認された侵入種。フウ類とクマヤナギの間で寄主転換する。
- ブナクチナガオオアブラムシ…体色は暗褐色~灰褐色。卵で越冬する。
- ブナハアブラムシ…体色は淡黄色~淡緑色で、白い綿状物質をまとう。卵で越冬する。
- ブナヒラアブラムシ…体色は淡黄緑色で半透明。体型は扁平。卵で越冬する。
- ホウセンカヒゲナガアブラムシ…体色は橙褐色~黄緑褐色。サルトリイバラと、ツリフネソウ類に寄生する。
- ボタンヅルヒゲナガアブラムシ…体色は黄緑色。卵で越冬する。
- ホリニワトコアブラムシ…体色は暗緑色。卵で越冬する。
- マキシンハアブラムシ…体長1.3mm。体色は、青灰色または赤褐色で、白い粉状物質をまとう。春に多発する。
- マツオオアブラムシ…体色は黒褐色~暗褐色で、背面に白い粉状物質があるため、灰色っぽく見える。雌虫または卵で越冬する。
- マツノカサアブラムシ…体色は赤褐色で、白い綿状物質で覆われている。
- マツノホソアブラムシ…体長2mm。白いロウ状物質で覆われている。
- マツホソオオアブラムシ…体色は暗緑色~緑色で、うっすらと白い粉状物質をまとう。卵で越冬する。
- マテバシイケクダアブラムシ…体色は黄褐色~茶褐色~黒褐色。卵で越冬する。
- マメアブラムシ…体色は黒褐色~黒色で光沢がある。周年、雌虫だけで生活する。
- マメクロアブラムシ…体色は暗褐色~黒褐色。周年、雌虫だけで生活する。
- ミカンクロアブラムシ…体色は黒色。周年、雌虫だけで生活する。
- ミツバウツギフクレアブラムシ…体色は橙黄色で、白い粉状物質で覆われる。卵で越冬する。
- ムギクビレアブラムシ…体色は黒っぽく、腹部が赤みを帯びる。一次寄主はウワミズザクラ類で、初夏にイネ科植物に移る。卵で越冬する。
- ムギワラギクオマルアブラムシ…体長1~2mm。体色は淡黄色~緑色。「スモモオマルアブラムシ」という別名でも有名。春~初夏までバラ科樹木におり、夏はキク科植物に移動する。秋になると、一部が再びバラ科樹木に戻る。卵で越冬する。
- モミジニタイケアブラムシ…体色は暗赤褐色。この種類は、初夏に活動を停止し、「越夏型」と呼ばれる特異な幼虫で夏を越すのが特徴。越夏型幼虫は、黄色っぽく扁平な形で、葉裏に隠れている。和名「モミジ・二態・毛アブラムシ」の由来は、モミジを寄主とする毛アブラムシの一種で、幼虫の形態が、通常型と越夏型の二つあることに因る。秋に雄虫が現れ、芽に生み付けられた卵で越冬する。
- モモアカアブラムシ…体色は淡黄色・淡緑色・淡桃色・赤褐色・褐色など。春、スモモやモモなどに寄生し、夏以降は、そこから他の植物(野菜など)に広がり、秋、再びスモモやモモに戻る。雌虫で越冬するが、寒冷地では卵で越冬する。
- モモコフキアブラムシ…体色は淡緑色で、白い粉状物質で覆われている。ウメやスモモ、モモの葉裏や新梢に寄生し、夏の間のみ、二次寄主であるアシなどのイネ科雑草に移動する。しかし中には、移動せず、一次寄主に残る個体もいるらしい。卵の状態で、樹上で越冬する。
- ヤナギアブラムシ…体色は黒緑色~暗緑色、または黄色~橙黄色。卵で越冬する。
- ヤナギオオアブラムシ…体長3.5~4mmと大型。体色は黒褐色。
- ヤナギクロケアブラムシ…体色は黒褐色。卵で越冬する。
- ヤマギケアブラムシ…体色は淡緑色。卵で越冬する。
- ヤナギフタオアブラムシ…体色は黄緑色~淡青緑色。ヤナギ類に寄生し、秋はセリやミツバに移動する。
- ヤノクチナガオオアブラムシ…体長6mmと大型。体色は灰褐色~暗褐色でワラジムシ状。口吻が非常に長い。ケヤキ類の樹幹に作られた、アリの「蟻道」で暮らす性質がある。卵で越冬する。
- ヤマボウシヒゲナガアブラムシ…体色は淡黄色~淡黄緑色。卵で越冬する。
- ユリノキヒゲナガアブラムシ…体色は淡緑色。北アメリカ原産の侵入種で、1997年に神奈川で初確認された。卵で越冬する。
- ヨモギキイロコブアブラムシ…体色は黄褐色。春はサクラ類、夏~秋はヨモギ類に寄生する。
- ヨモギハアブラムシ…体色は黄緑色~淡緑褐色で、薄く白粉をまとっている。
- ヨモギヒメヒゲナガアブラムシ…体色は、黄緑色または淡赤褐色。背面に淡い横縞模様がある。
- リンゴコブアブラムシ…体色は黄緑色~緑色。卵で越冬する。
- リンゴワタムシ…体色は赤褐色で、円形。白い綿状物質で覆われる。リンゴの重要害虫で、海外からの侵入種らしい。幼虫で越冬する。
- ワタアブラムシ…体色は淡黄色・緑色・青緑色・褐色・黒色など、変化に富む。色だけでなく体の大きさまで変化があるが、気温の変化が影響しているらしい。寄主植物や生活環の異なる、複数の系統(「バイオタイプ」という)に分かれている。虫の集団の中に、幼虫の脱皮殻がたくさん混じるのが特徴。
- ワラビツメナシアブラムシ…体色は淡黄色~黄色。ガマズミに寄生し、葉を巻き込ませるが、初夏にワラビに移る。秋にまたガマズミに戻る。卵で越冬する。
主な被害
- イチゴネアブラムシ…イチゴの地際部分に寄生するが、トビイロケアリがその部分に土を盛って覆い隠し、共生する。
- カシケブカアブラムシ…葉の主脈に沿って並び、集団生活する。
- キュウコンネアブラムシ…集団で吸汁するだけでなく、貯蔵中の球根の皮の下にまで寄生し、腐敗させる。
- クスオナガアブラムシ…新梢だけでなく、花梗や冬芽まで加害する。
- クリイガアブラムシ…クリの未熟なイガに寄生する。被害果は、未熟なまま落果したり、裂開したりする。(「若はぜ症」という。)晩生種ほど被害が大きい。
- ゴボウヒゲナガアブラムシ…ゴボウだけを加害する。
- ササヒゲマダラアブラムシ…ササ・タケ類の新芽や葉に寄生する。
- ジャガイモヒゲナガアブラムシ…被害部分が黄色~白色に脱色し、そこから萎縮・変形することがある。
- シソヒゲナガアブラムシ…シソ類だけを加害する。
- スミレアブラムシ…スミレ類の地際~根に寄生する。
- ダイコンアブラムシ…アブラナ科植物だけを加害する。
- タンポポアブラムシ…キク科植物の根に寄生する。被害株は、根元に細かい土粒が積もっている。
- ナシミドリオオアブラムシ…バラ科植物だけを加害する。
- ニセダイコンアブラムシ…アブラナ科植物だけを加害する。秋に多発する傾向があり、夏~秋まきのアブラナ科野菜に被害が大きい。
- ムギミドリアブラムシ…イネ科植物だけを加害する。
- ウツギトックリアブラムシ…ウツギ類の新葉を巻き込ませる。
- ゲンノショウココブアブラムシ…ゲンノショウコの葉を巻き込ませる。被害葉は、葉脈が赤く変色する。
- コナラハアブラムシ…秋、クヌギ・ナラ類の葉をとじ合わせ、その中で生活する。
- サクラコブアブラムシ…サクラの葉を萎縮させ、細い筒状に巻き込ませる。被害葉は赤っぽく変色する。
- サンザシハマキワタムシ…葉裏に潜みつつ集団で吸汁し、葉を巻いてしまう。
- スグリトックリアブラムシ…スグリ類の葉裏に寄生する。被害葉は、葉脈の間がイボ状に盛り上がって赤紫色になる。
- ナシアブラムシ…葉を両端から巻き込ませ、縦長の筒状にする。
- フキアブラムシ…フキの葉裏で集団生活し、葉を内側に萎縮させる。
- ムギワラギクオマルアブラムシ…ウメやスモモの新葉の裏に寄生し、内側に巻き込ませる。
- ムシャコブアブラムシ…サクラの葉を筒状に巻き込む。被害葉は、モザイク状に黄色~淡紅色に変色する。
- モモアカアブラムシ…スモモやモモの新葉を内側に巻き込ませる。
- ユキヤナギアブラムシ…被害葉は、葉先から下向きにカールする。
- リンゴワタムシ…枝の基部、分枝している部分、葉の付け根、地表に出ている根、剪定痕、樹皮や幹の裂け目などで集団生活するが、寄生された部分は、肥大・変形することが多い。また、被害部分にコブ状の物体(虫えい)ができることもある。
予防策
- クリイガアブラムシ…落ちたクリのイガの隙間で卵が越冬するため、集めて処分する。
- クリオオアブラムシ…冬、幹や枝にびっしりと付いている、大きな黒い卵塊を取り除く。(木の北側の、やや低い位置に付いているらしい。)
- リンゴワタムシ…抵抗性台木(マルバカイドウ台)に接ぎ木された株を栽培する。樹皮の下や地際部分などで越冬するので、探してこすり落とす。