イブキチビキバガ
キバガ科に属する。成虫は小さな白いガで、木を揺するとたくさん舞い上がる。都市部に多い。イブキ類の害虫として、結構有名。
※ジャガイモガもキバガの仲間であり、葉肉の内部に潜むが、イモへの食入被害のほうが深刻なため、「シンクイムシ」として扱っている。
発生時期
4~9月(特に5月と7~8月に多い。)
被害箇所
葉。
形態など
老熟幼虫で体長5mm。体色は淡緑色。年3回の発生。
主な被害
イブキ類の葉の先端部に食入する。被害葉は先端から赤茶色になり、枯れ落ちる。枯れた部分をよく見ると、ごく小さな食入孔が1~2個開いている。この虫は、葉に模様を描くことはなく、ただ枯れ込ませるだけである。
対策
見つけ次第、被害部分ごと虫を除去する。すでに枯れ落ちたものも、虫が残っていることがあるので処分する。
木を揺すると、糸を吐きながら落ちてくるので捕殺する。また、同時に舞い上がる成虫も捕殺する。
【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アーデント、アクタラ、アディオン、アドマイヤー1、アファーム、アファームエクセラ、アルバリン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、カウンター、カスケード、サムコル、ジェイエース、ジェネレート、スターガード、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、ダントツ、ディアナSC、ディプテレックス、デミリン、テルスター、トクチオン、トレボン、ノーモルト、ベストガード、ベニカ、ベニカD、マッチ、マラソン、モスピラン、リーズンなど。
【注意点】虫が葉の内部にいるため、薬剤の効果が薄い。
予防策
樹皮下にマユを作り、越冬するので、粗皮を削り落としておく。
主な被害植物
【樹木・果樹】イブキ類、ビャクシン類など。