リンゴハマキクロバ
毒ケムシの一種。マダラガ科に属する。別名、「ナシスカシクロバ」「ナシホシケムシ」「リンゴスカシクロバ」。これらの名から分かるように、ナシとリンゴの害虫として有名。
発生時期
4~9月(成虫は6月頃に現れる。)
被害箇所
葉。
形態など
老熟幼虫で体長2cm。体色は、淡黄褐色に、黒褐色の小斑紋が並ぶ。体には、白い刺毛がまばらに生えている。幼虫で越冬する。年1回の発生。なお、若齢幼虫のうちは、全身が灰褐色で、灰白色の小斑紋が並ぶ。
主な被害
新梢の葉の両端を綴り合わせて巣を作り、周辺の葉を次々に食害する。
もし触れてしまった場合は、患部を冷水で洗い、抗ヒスタミン系軟膏など(通常の虫さされ薬でよい)を塗る。完治までは一週間前後。症状がひどい場合は、迷わず病院(皮膚科)へ。
対策
見つけ次第捕殺する。
【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アースガーデンD、アースガーデンW、アーデント、アクセル、アクタラ、アクテリック、アタックワンAL、アタブロン、アディオン、アファーム、アファームエクセラ、アプロードエース、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、エンセダン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、ガーデンアースB、ガーデンガードAL、ガーデントップ、ガードジェットBT、ガードワン、カウンター、カスケード、カダンA、カダンD、カダンV2、カルホス、キックバールAL、クオーク、サイアノックス、サニーフィールド、サブリナ、サムコル、サンヨールAL、ジェイエース、ジェネレート、スターガード、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイアジノンSL、ダイポール、ダブルアタックAL、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、テガールAL、デミリン、テルスター、デルフィン、トアローCT、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バイオマックスDF、パイベニカ、バシレックス、ファルコン、ファイブスター、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカDX、ベニカX、ベニカグリーンV、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、ロムダンなど。
【注意点】散布の際は、巣の中にまで、よく薬剤をしみこませる。同一薬剤の連続散布は避けた方がよい。
予防策
樹皮の隙間や、支柱と枝の隙間などで越冬するので、探して取り除く。
主な被害植物
【樹木・果樹】オウトウ、カイドウ、サクラ、ズミ、ナシ、リンゴなど。