セセリチョウ類
セセリチョウ科に属する。この仲間は、害虫としては大したことがないが、イチモンジセセリは例外で、イネの重要害虫として悪名高い。
発生時期
- イチモンジセセリ…6~11月
- オオチャバネセセリ…6~11月
- キマダラセセリ…6~11月
- コチャバネセセリ…4~11月
- ダイミョウセセリ…6~11月
- バナナセセリ…周年(極暖地のみに生息。)
被害箇所
葉。
形態など
- イチモンジセセリ…老熟幼虫で体長3~3.5cm。体色は淡黄緑色で、頭部は濃褐色。幼虫で越冬するが、暖地性のため、寒冷地では越冬できない。年3~4回の発生。
- オオチャバネセセリ…老熟幼虫で体長3~3.5cm。体色は白っぽい黄緑色。頭部は、茶褐色地に淡褐色の模様がある。幼虫で越冬する。山間部に多い。年2~3回の発生。
- キマダラセセリ…体色は淡緑色で、頭部は黒褐色。尾部の先端も黒い。幼虫で越冬する。年2回の発生。
- コチャバネセセリ…老熟幼虫で体長2.7cm。体色は黄緑色で、頭部は黒。幼虫で越冬する。年1~3回の発生。
- ダイミョウセセリ…老熟幼虫で体長2.5cm。体色は白っぽい黄緑色で、頭部は黒。全体的に太め。幼虫で越冬する。山間部に多い。年2~3回の発生。
- バナナセセリ…老熟幼虫で体長5cm。体色は淡緑褐色で、頭部は黒褐色。全身に白いロウ状物質をまとう。外来種で、1971年に沖縄で確認され、生息域を拡大している。
主な被害
主にイネ科植物や、ササ・タケ類の葉を巻いたり、縁から折りたたんだりして巣を作り、内側から食害する。
【補足事項】- ダイミョウセセリ…ヤマノイモ科の植物を食草とする。
- バナナセセリ…名前の通り、バナナを食草とする。
対策
見つけ次第捕殺する。
【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アースガーデンD、アースガーデンW、アーデント、アクセル、アクタラ、アクテリック、アタックワンAL、アタブロン、アディオン、アファーム、アファームエクセラ、アプロードエース、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、エンセダン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、ガーデンアースB、ガーデンガードAL、ガーデントップ、ガードジェットBT、ガードワン、カウンター、カスケード、カダンA、カダンD、カダンV2、カルホス、キックバールAL、クオーク、サイアノックス、サニーフィールド、サブリナ、サムコル、サンヨールAL、ジェイエース、ジェネレート、スターガード、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイアジノンSL、ダイポール、ダブルアタックAL、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、テガールAL、デミリン、テルスター、デルフィン、トアローCT、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バイオマックスDF、パイベニカ、バシレックス、ファルコン、ファイブスター、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカDX、ベニカX、ベニカグリーンV、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、ロムダンなど。
【注意点】散布の際は、巣の中にまで、よく薬剤をしみこませる。同一薬剤の連続散布は避けた方がよい。
予防策
特に無し。
【補足事項】- イチモンジセセリ…青色粘着トラップを使用し、成虫を誘因捕殺する。
主な被害植物
【観葉・多肉】ササ類、ジュズダマ、シラスゲ、ススキ、タケ類、チガヤなど。
【ハーブ・野菜】イネ、ナガイモ、バナナ類、マコモ、ムギ類、ヤマノイモなど。
主な種類
イチモンジセセリ(イネツトムシ)、オオチャバネセセリ、キマダラセセリ、コキマダラセセリ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ、バナナセセリなど。