いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

コナガ

スガ科に属する。アブラナ科植物の重要害虫として悪名高いが、葉に毛がある野菜(ダイコンなど)では、比較的被害が少ない。

発生時期

3~12月(最多発生は4~7月・9~11月。)

被害箇所

葉、芽、生長点。

形態など

老熟幼虫で体長1cm程度。体色は淡緑色。やや扁平なイモムシで、よく見ると、尾部の先端が二又になっている。刺激されると素早く動き、糸を吐いてぶら下がったりする。
極暖地では一年中発生する一方、寒さに弱いため寒冷地には少ない。雨にも弱く、降水量の多い年は発生が減る。

主な被害

葉を浅く食害する。先端の生長点を食害し、生育を停止させることもある。

対策

見つけ次第捕殺する。


【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アースガーデンD、アースガーデンW、アーデント、アクセル、アクタラ、アクテリック、アタックワンAL、アタブロン、アディオン、アファーム、アファームエクセラ、アプロードエース、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、エンセダン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、ガーデンアースB、ガーデンガードAL、ガーデントップ、ガードジェットBT、ガードベイトA、ガードワン、カウンター、カスケード、カダンA、カダンD、カダンV2、カルホス、キックバールAL、クオーク、ケムシカダンA、サイアノックス、サニーフィールド、サブリナ、サムコル、サンヨールAL、ジェイエース、ジェネレート、スターガード、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイアジノンSL、ダイポール、ダブルアタックAL、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、テガールAL、デミリン、テルスター、デルフィン、トアローCT、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バイオマックスDF、パイベニカ、バシレックス、ファルコン、ファイブスター、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカDX、ベニカX、ベニカグリーンV、マイトクリーン、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、ロムダンなど。

【注意点】耐性が付きやすいため、同一薬剤の連用は避ける。ただし、この虫はすでに強い抵抗性を獲得しており、老熟幼虫やサナギには、ほとんど効かない。水和剤や乳剤より、粒剤の効果が比較的高い傾向がある。
薬害が出るため、アブラナ科植物に対し、スミチオン系の薬剤を散布してはいけない。
フェロモン剤もあるが、ハウス農家向けで、一般家庭ではまず使えない。

予防策

茎葉に毛が多い品種は寄生されにくいので、そちらを栽培する。
周囲のアブラナ科雑草(イヌガラシ、タネツケバナ、ナズナなど)を除去する。卵や幼虫は水に流されやすいので、時折、茎葉にシャワーで水をかける。
成虫は燈火に誘引されるため、無用な電照を行わない。成虫は銀色を忌避するので、株元を銀色マルチフィルムなどで覆う。株全体を寒冷紗などで覆い、成虫の飛来を防ぐ。
天敵が多いため、それらを殺すような強い殺虫剤を使わない。コンパニオンプランツのクローバーを周囲に植え、天敵となる虫を呼ぶ。

主な被害植物

【草花・鉢花】スイートアリッサム、ストック、菜の花、ハボタン、ムラサキハナナなど。

【ハーブ・野菜】アブラナ、カブ、カラシナ、カリフラワー、キャベツ、クレソン、コールラビー、コマツナ、シロナ、ターサイ、ダイコン、タカナ、チンゲンサイ、ノザワナ、ハクサイ、花菜、ヒロシマナ、ブロッコリー、芽キャベツ、ラディッシュ、ロケット、ワサビなど。