コヤガ類
ヤガ科に属する。フヨウの仲間に付くフタトガリコヤガがよく知られる。
発生時期
4~11月
【補足事項】- シロマダラコヤガ…5~9月
- フタトガリコヤガ…6~7月・9~11月(秋のほうが多い。)
- モモイロツマキリコヤガ…4~9月
被害箇所
葉、芽、つぼみ、花など。
形態など
老熟幼虫で体長2~3.5cm。体色は黄緑色~緑色、黄褐色、紫褐色など。この仲間は腹脚の一部を欠くため、歩くときに、シャクトリムシのような動きをする。必ずといっていいほど、葉の表側にいる。
【補足事項】- シロマダラコヤガ…老熟幼虫で体長3cm前後。体色は黄褐色~淡黄色。サナギで越冬する。年4回の発生。
- フタトガリコヤガ…老熟幼虫で体長3.5cm。体色は緑色で、背面に黄色い縦線模様と黒い斑紋がある。尾部の先端(肛上板)は赤い。若齢幼虫は淡緑色一色。全身に、まばらに毛が生えている。年2回の発生。
- モモイロツマキリコヤガ…老熟幼虫で体長3cm程度。体色は紫褐色で、胴の中ほどに6本、尾部に1本の突起がある。しばしば、突起のある胴の中ほど部分を持ち上げ、そのまま静止している。年1回の発生。
主な被害
主に葉を食害する。
【補足事項】- シロマダラコヤガ、フタオビコヤガ…いずれもイネの害虫として有名。
- フタトガリコヤガ…アオイ科植物だけを加害する。
対策
見つけ次第捕殺する。
【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アースガーデンD、アースガーデンW、アーデント、アクセル、アクタラ、アクテリック、アタックワンAL、アタブロン、アディオン、アファーム、アファームエクセラ、アプロードエース、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、エンセダン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、ガーデンアースB、ガーデンガードAL、ガーデントップ、ガードジェットBT、ガードベイトA、ガードワン、カウンター、カスケード、カダンA、カダンD、カダンV2、カルホス、キックバールAL、クオーク、ケムシカダンA、サイアノックス、サニーフィールド、サブリナ、サムコル、サンヨールAL、ジェイエース、ジェネレート、スターガード、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイアジノンSL、ダイポール、ダブルアタックAL、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、テガールAL、デミリン、テルスター、デルフィン、トアローCT、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バイオマックスDF、パイベニカ、バシレックス、ファルコン、ファイブスター、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカDX、ベニカX、ベニカグリーンV、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、ロムダンなど。
予防策
無用な電照を行わない。誘蛾灯を設置し、成虫を誘引捕殺する。
【補足事項】- シロマダラコヤガ、フタオビコヤガ…稲ワラの中でマユを作り、越冬するので、よく掃除する。
主な被害植物
【草花・鉢花】アメリカフヨウ、ハイビスカス、ホリホック、モミジアオイ、ワタなど。
【樹木・果樹】サルトリイバラ、スイフヨウ、ハマボウ、フヨウ、ムクゲなど。
【ハーブ・野菜】イネ、オクラ、シオデ、マロウなど。
主な種類
シロマダラコヤガ、フタオビコヤガ(イネアオムシ)、フタトガリコヤガ(フタトガリアオイガ)、モモイロツマキリコヤガなど。