いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

アオムシ(シロチョウ類)

シロチョウ科に属する。アブラナ科の植物を育てると、必ずといっていいほど悩まされる定番の虫である。集中的に発生するうえ、ひどく暴食するため、駆除が遅れると、太い葉脈を残して丸坊主にされる。

発生時期

  1. オオモンシロチョウ…4~11月
  2. スジグロシロチョウ…5~11月
  3. モンシロチョウ…4~6月・9~11月(寒冷地では真夏がピーク。)

被害箇所

葉など。

形態など

  1. オオモンシロチョウ…老熟幼虫で体長4cm前後。体色は、淡黄色地に、黒い小斑紋が多数散らばる。全身に細かい毛が目立つ。成虫はモンシロチョウにそっくりだが一回り大きい。ヨーロッパからの侵入害虫で、1996年に青森・北海道で初確認された。
  2. スジグロシロチョウ…老熟幼虫で体長3cm。体色は緑色で、全身に黒い微毛がある。どちらかというと山地の野草を好み、都市部にはあまり生息しない。
  3. モンシロチョウ…老熟幼虫で体長2.8~3.5cm。体色は「アオムシ」の別名通り、葉と同じ緑色。体全体に微毛がある。サナギで越冬する。馴染み深い種類だが日本在来種ではなく、江戸時代にヨーロッパから持ち込まれた侵入種である。

主な被害

主に、アブラナ科植物の葉を食害する。

【補足事項】
  1. オオモンシロチョウ…卵塊で産卵されるため、若齢幼虫は、ヨトウムシのように集団で食害する。
  2. モンシロチョウ…キャベツや葉ボタンのような、葉が硬く厚みのある種類を特に好む。

対策

見つけ次第捕殺する。


【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アースガーデンD、アースガーデンW、アーデント、アクセル、アクタラ、アクテリック、アタックワンAL、アタブロン、アディオン、アファーム、アファームエクセラ、アプロードエース、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、エンセダン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、ガーデンアースB、ガーデンガードAL、ガーデントップ、ガードジェットBT、ガードベイトA、ガードワン、カウンター、カスケード、カダンA、カダンD、カダンV2、カルホス、キックバールAL、クオーク、ケムシカダンA、サイアノックス、サニーフィールド、サブリナ、サムコル、サンヨールAL、ジェイエース、ジェネレート、スターガード、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイアジノンSL、ダイポール、ダブルアタックAL、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、テガールAL、デミリン、テルスター、デルフィン、トアローCT、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バイオマックスDF、パイベニカ、バシレックス、ファルコン、ファイブスター、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカDX、ベニカX、ベニカグリーンV、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、ロムダンなど。

【注意点】薬害が出るため、アブラナ科植物に対しては、スミチオン系の薬剤を散布してはいけない。

予防策

成虫が好みそうな蜜の多い花を株の近くで栽培しない。株全体を寒冷紗などで覆い、成虫の飛来を防ぐ。キク科の植物(レタスなど)を混植する。周囲の雑草を除去する。

主な被害植物

【草花・鉢花】クレオメ、スイートアリッサム、ストック、ナスタチウム、菜の花、ハボタン、ムラサキハナナ、モクセイソウなど。

【ハーブ・野菜】カブ、カラシナ、カリフラワー、キャベツ、コールラビー、コマツナ、ターサイ、ダイコン、チンゲンサイ、ハクサイ、ブロッコリー、芽キャベツ、ラディッシュ、ロケット、ワサビなど。

主な種類

オオモンシロチョウ、スジグロシロチョウ(スジグロチョウ)、モンシロチョウなど。