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素人園芸解説 -私はこう育てる-

シタバガ類

ヤガ科に属する。多くの種類は初夏~夏に発生するが、ナカジロシタバは例外で、秋に多い。

発生時期

  1. エゾシロシタバ…6~8月
  2. エゾベニシタバ…6~8月
  3. オニベニシタバ…6~8月
  4. キシタバ…4~6月
  5. ナカジロシタバ…5~10月(秋に多い。)
  6. ベニシタバ…6~8月
  7. ワモンキシタバ…6~7月

被害箇所

葉など。

形態など

  1. エゾシロシタバ…老熟幼虫で体長6cm。体色は淡褐色~褐色。樹皮に擬態している。卵で越冬する。年1回の発生。名前に「エゾ」と付くが、北海道だけでなく、九州まで広く生息する。
  2. エゾベニシタバ…老熟幼虫で体長7cm。体色は灰白色~灰褐色・暗褐色などで、変異が多い。樹皮に擬態している。年1回の発生。卵で越冬する。名前に「エゾ」と付くが、北海道だけでなく、本州まで生息する。
  3. オニベニシタバ…老熟幼虫で体長7.5cm。体色は淡褐色~褐色。樹皮に擬態している。卵で越冬する。年1回の発生。
  4. キシタバ…老熟幼虫で体長5.5~6.5cm。体色は黄褐色~灰褐色で、よく見ると、ごく細い縦線模様が多数入っている。危険を感じると地面に落下する。卵で越冬する。年1回の発生。
  5. ナカジロシタバ…老熟幼虫で体長4~4.5cm。体色は灰色地で、背面に黄橙色、体側面に黒色の線が入る。年3回の発生。
  6. ベニシタバ…老熟幼虫で体長7cm。体色は灰白色~灰褐色・黒褐色などで、変異が多い。樹皮に擬態している。卵で越冬する。年1回の発生。
  7. ワモンキシタバ…老熟幼虫で体長5.5~6cm。体色は褐色~灰褐色で、背面に小突起がたくさんあり、サクラ類の枝に擬態している。体の中央付近に長い突起が一本だけあり、目立つ。卵で越冬する。年1回の発生。

主な被害

葉を食害する。葉脈や葉柄は残す。

【補足事項】
  1. オオシロシタバ…シナノキだけを加害する。
  2. ジョナスキシタバ…ケヤキだけを加害する。
  3. ナカジロシタバ…サツマイモの重要害虫として知られる。

対策

見つけ次第捕殺する。


【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アースガーデンD、アースガーデンW、アーデント、アクセル、アクタラ、アクテリック、アタックワンAL、アタブロン、アディオン、アファーム、アファームエクセラ、アプロードエース、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、エンセダン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、ガーデンアースB、ガーデンガードAL、ガーデントップ、ガードジェットBT、ガードベイトA、ガードワン、カウンター、カスケード、カダンA、カダンD、カダンV2、カルホス、キックバールAL、クオーク、ケムシカダンA、サイアノックス、サニーフィールド、サブリナ、サムコル、サンヨールAL、ジェイエース、ジェネレート、スターガード、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイアジノンSL、ダイポール、ダブルアタックAL、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、テガールAL、デミリン、テルスター、デルフィン、トアローCT、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バイオマックスDF、パイベニカ、バシレックス、ファルコン、ファイブスター、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカDX、ベニカX、ベニカグリーンV、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、ロムダンなど。

予防策

無用な電照を行わない。誘蛾灯を設置し、成虫を誘引捕殺する。

主な被害植物

【樹木・果樹】アベマキ、アンズ、ウメ、カシ類、カシワ、クヌギ、ケヤキ、コリンゴ、サクラ、シナノキ、ズミ、スモモ、ナラ類、フジ、ポプラ、ヤナギ類など。

【ハーブ・野菜】エンサイ、サツマイモなど。

主な種類

エゾシロシタバ、エゾベニシタバ、オオシロシタバ、オニベニシタバ、キシタバ、ジョナスキシタバ、ナカジロシタバ、ハイモンキシタバ、ベニシタバ、マメキシタバ、ムラサキシタバ、ワモンキシタバなど。