トモエガ類
ヤガ科に属する。この仲間は、成虫の前翅に、「巴紋(円の中に曲玉が複数並んだような紋様)」に似た模様があるというので、この名がある。
発生時期
6~10月
被害箇所
葉など。
形態など
老熟幼虫で体長6~7.5cm。体色は茶褐色、灰褐色などで、全体的に地味。頭部と胸部は小さめで、腹脚と尾脚が大きい。昼間は、葉よりも、枝や幹に静止していることが多い。サナギで越冬する。年2~3回の発生。
【補足事項】- オオトモエ…老熟幼虫で体長7~7.5cm。体色は濃茶褐色で、全体的に、枯れ葉を思わせる色彩。背面に、目立つ目玉模様が一対ある。頭部と胸部を持ち上げ、内側にくるりと巻き込む、独特なポーズを取る。サナギで越冬する。年2~3回の発生。
- オスグロトモエ…老熟幼虫で体長6~7cm。体色は暗褐色~淡褐色・茶褐色などで、個体によって、条班が入ったり、斑紋が入ったりして、変異が大きい。サナギで越冬する。年2回の発生。
- カキバトモエ…老熟幼虫で体長6~7cm。体色は灰色で、灰白色と暗褐色がまだら状に混じり、樹皮を思わせる色彩。サナギで越冬する。年2回の発生。
主な被害
葉を食害する。
【補足事項】- オオトモエ…サルトリイバラ類だけを加害する。
対策
見つけ次第捕殺する。
【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アースガーデンD、アースガーデンW、アーデント、アクセル、アクタラ、アクテリック、アタックワンAL、アタブロン、アディオン、アファーム、アファームエクセラ、アプロードエース、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、エンセダン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、ガーデンアースB、ガーデンガードAL、ガーデントップ、ガードジェットBT、ガードベイトA、ガードワン、カウンター、カスケード、カダンA、カダンD、カダンV2、カルホス、キックバールAL、クオーク、ケムシカダンA、サイアノックス、サニーフィールド、サブリナ、サムコル、サンヨールAL、ジェイエース、ジェネレート、スターガード、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイアジノンSL、ダイポール、ダブルアタックAL、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、テガールAL、デミリン、テルスター、デルフィン、トアローCT、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バイオマックスDF、パイベニカ、バシレックス、ファルコン、ファイブスター、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカDX、ベニカX、ベニカグリーンV、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、ロムダンなど。
予防策
誘蛾灯を設置し、成虫を誘引捕殺する。
主な被害植物
【樹木・果樹】アカシア、サルトリイバラ、ネムノキなど。
主な種類
オオトモエ、オスグロトモエ、カキバトモエ、ハグルマトモエなど。