いろんな植物の育て方や知識をご紹介。

素人園芸解説 -私はこう育てる-

ハゴロモ類

ハゴロモ科・アオバハゴロモ科に属する。大発生せず、植物へのダメージも大したことはないので、放置しても差し支えない。

発生時期

5~9月

被害箇所

若い茎、新枝、葉など。

形態

  1. アオバハゴロモ…成虫で体長1cm前後。全身が淡青緑色で、翅の縁が、うっすらと淡紅色に縁取られる。休むときは、両方の翅を立てて静止する。真横から見た形は、三角形とも長方形とも見える。活発に動き、刺激されると飛び跳ねて逃げる。年1回の発生。
    幼虫は体長5~6mm。全身が、白いロウ状物質で覆われる。成虫と同様、活発に動き、刺激されると飛び跳ねる。
  2. スケバハゴロモ…成虫で体長1cm前後。名前の通り、翅が透けており、翅の縁が黒褐色に縁取られる。アオバハゴロモとは違い、両方の翅を広げた状態で静止する。
    幼虫は体長3~6mm程度。体色は淡緑色。尾部に、放射状に広がる、白く長い毛羽を付けており、きわめて目立つ。
  3. ベッコウハゴロモ…成虫・幼虫ともに、スケバハゴロモに似るが、成虫の翅の色は茶褐色~灰褐色。また、白い横線模様と、黒い小斑紋が入る。

主な被害

集団で吸汁する。

【補足事項】
  1. アオバハゴロモ…吸汁に加えて、幼虫が分泌する白いロウ状物質のため、美観が損なわれる。

対策

見つけ次第捕殺する。


【薬剤】【散布・土壌混和】アークリン、アーデント、アーリーセーフ、アクタラ、アクテリック、アタックワンAL、アディオン、アドマイヤー1、アプロード、アルバリン、アントム、ウララDF、園芸用キンチョールE、エンセダン、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、オンコル、ガーデンアースB、ガーデンガードAL、ガーデントップ、ガードベイトA、カダンAP、カダンD、カダンV2、カルホス、キックバールAL、サイアノックス、サンヨールAL、ジェイエース、ジェネレート、スケルサイドA、スターガード、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、ダブルアタックAL、ダントツ、チェス、ディプテレックス、テガールAL、テルスター、トクチオン、トレボン、パイベニカ、ブルースカイAL、ベジタメートAL、ベストガード、ベニカ、ベニカD、ベニカDX、ベニカX、ベニカマイルド、マラソン、ムシキントール、モスピラン、レルダンなど。

予防策

通風を改善する。枯れ枝に産卵し、卵で越冬するので、きちんと剪定しておく。

主な被害植物

【草花・鉢花】ルドベキアなど。

【樹木・果樹】アオキ、アジサイ、イチジク、イヌツゲ、ウツギ、ウバメガシ、エノキ、カエデ類、カナメモチ、カンキツ類、キウイ、キョウチクトウ、キンモクセイ、クサギ、クチナシ、クワ、コデマリ、サクラ、サザンカ、サンゴジュ、サンショウ、シャリンバイ、チャ、ツバキ類、トベラ、ニレ類、ハゼノキ、バラ、ヒイラギ、フジ、マサキ、ヤマブキ、ユキヤナギ、レンギョウなど。

【ハーブ・野菜】クズ、ヤマノイモなど。

主な種類

アオバハゴロモ、スケバハゴロモ、ベッコウハゴロモなど。