アリ類
アリ科に属する。シロアリとは全くの別の種類。「蟻酸」と呼ばれる毒を持ち、咬まれると痛い。
アブラムシやカイガラムシとの共生で知られるが、それらの虫がいなくても、花の蜜や樹液を求めて、植物に群らがってくることがある。この場合は、他の害虫を追い払ってくれるので、放っておいて差し支えない。
発生時期
3~11月
被害箇所
特に限定されない。
形態など
体長1.5~4.5mm程度。体色は、黒や赤褐色など。
主な被害
アブラムシやカイガラムシと共生し、これらの天敵(テントウムシ、ヒラタアブなど)を攻撃する。また、木本の幹の内部や、草本の株元を掘って巣を作り、植物体を傷つける。時には、鉢やプランターの中にまで巣を作る。
時として、人家に侵入し、菓子や砂糖などに群らがる。その際、人を咬むこともある。
- トビイロケアリ…イチゴネアブラムシと共生関係にある。イチゴの株元に土を盛って、寄生しているアブラムシを保護する。
対策
基本的に害虫ではない。むしろ普段は、他の害虫の天敵になることが多いため、駆除は最小限にとどめる。アブラムシとの共生関係は有名だが、実際は、アブラムシを食べることも多い。
【薬剤】【散布】アリアース、アリアトール、アリアトール、アリカダン、アンツハンターなど。
【注意点】植物に薬剤をかけないよう注意。
予防策
共生関係にあるアブラムシやカイガラムシを、早期に駆除する。甘い果物や菓子、砂糖など、アリを呼び寄せそうなものを放置しない。
主な被害植物
特に限定されない。
主な種類
アカヤマアリ、アミメアリ、イエヒメアリ、オオハリアリ、クロオオアリ、クロクサアリ、クロナガアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、ムネアカオオアリなど。