ハキリバチ類
ハキリバチ科に属する。この仲間は、胸部が灰白色・淡黄色・黄橙色・黄褐色などの毛で覆われ、腹部が黒色と淡色の縞模様であるため、全体的に、ハナアブやミツバチを連想させる姿である。
この仲間は受粉を助ける訪花昆虫であり、その意味では益虫に属する。特に駆除する必要はない。
発生時期
6~9月
被害箇所
葉、花弁。
形態など
雌成虫で体長1~1.8cm程度。ハチらしく、腹部先端に針があり、身の危険を感じると刺すことがある。(毒もあるらしい。)なお、雄成虫は針を持たない。
主な被害
雌成虫が、葉や花弁を、径約1cmの円型に切り取って持ち去り、巣の材料にする。わずか数秒で完了するため、現場を見るのは難しい。被害は、特定の株だけに集中する傾向がある。
対策
見つけ次第撃退するが、滅多に見られない。
予防策
【薬剤】【散布】オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランMP、スケルサイドA、スミソン、スミチオン、スミナイス、ディプテレックス、パイベニカ、ベニカ、マラソンなど。
【注意点】薬剤の仕様は、主に、雌成虫を忌避させるのが目的。
主な被害植物
【草花・鉢花】プルンバゴなど。
【樹木・果樹】カイドウ、カエデ類、カキ、クヌギ、サクラ、サツキ、サルスベリ、ツツジ類、ハギ、バラ、フジ、ヒメリンゴなど。
主な種類
キバラハキリバチ、ツルガハキリバチ(バラハキリバチモドキ)、バラハキリバチ、ヒメツツハキリバチ(チビハキリバチ)、ヤマトハキリバチなど。