ケラ
ケラ科に属する。コオロギに近い仲間の昆虫。近年は個体数が減っているらしい。土中で暮らす虫だけに、土が軟らかいと、数が多くなる。
発生時期
周年(目に付きやすいのは5~8月。)
被害箇所
根、幼苗など。
形態など
成虫で体長3cm程度。体色は黒褐色で、全身に細かい毛がある。主に土中で生活するため、前脚が、穴掘りに適した形に変化している。翅もあり、飛ぶことができる。雄成虫は、夜になると、地中で「ジーーー」と大きな鳴き声を出す。
不完全変態のため、成虫・幼虫ともに同じ形で、サナギにはならない。翅があるのは成虫のみ。かなりの雑食性。1~2年で一世代を経過する。
主な被害
地下の根や、発芽後まもない幼苗を食害する。また、地植えの場合、モグラのように地中からタネや幼苗を押し上げ、乾燥・枯死させることがある。
対策
見つけ次第捕殺するが、地中にいるため、見つけるのが難しい。
【薬剤】【散布・土壌灌注・土壌混和】オルトラン、オルトランDX、サニーフィールド、ダイアジノン、ダイアジノンSL、デナポンなど。
予防策
有機物を好むため、過剰な施用を避ける。
主な被害植物
【観葉・多肉】シバ類など。
【ハーブ・野菜】イネ、インゲン、ウリ類、エダマメ、カボチャ、キュウリ、ササゲ、サツマイモ、ムギ、メロン、ラッカセイなど。