コオロギ類
コオロギ科に属する。秋に鳴く虫としてよく知られるが、多くの場合、鳴くのは雄成虫だけである。
雑食性で、園芸害虫とはいいにくいが、雨の少ない年に、集中的に植物を加害することがある。とはいえ、特に駆除する必要は無い。
発生時期
6~9月
被害箇所
若い葉、芽、幼苗など。
形態など
成虫で体長1~4cm。体色は、黒褐色や茶褐色など。体型はやや細長く、非常に長い触角と、発達した後脚が目立つ。尾部には、二本のトゲ状突起がある。また、雌の尾部には、長い産卵管が生えている。夜行性。
不完全変態のため、成虫・幼虫ともにほぼ同じ形で、サナギにはならない。翅があるのは成虫のみ。
主な被害
若い組織を食害する。幼苗の場合は、地際から切り倒されて枯死することもある。
対策
夜間に見回り、見つけ次第捕殺する。昼間は鉢の下や石の隙間などに隠れているため、探し出して捕殺する。
【薬剤】【散布】カルモック、グリーンベイト、ダイアジノン、デナポン、ネキリトン、ネキリトンKなど。
予防策
隠れ場所になりがちな、ワラなどのマルチング材を使用しない。
主な被害植物
【ハーブ・野菜】ウリ類、キャベツ、キュウリ、ダイコン、ニンジン、ハクサイ、ホウレンソウなど。
主な種類
エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、ミツカドコオロギなど。