キノコバエ類・タネバエ類
クロバエ科・クロバネキノコバエ科・ハナバエ科などに属する。本来は、未熟な有機物を分解して暮らす虫だが、近くに生きた植物があると、それも食害する。
キノコバエの仲間の成虫は、一般的なハエのイメージとは異なり、蚊の成虫によく似ている。
発生時期
3~12月(暖地では真夏に数が減る。)
被害箇所
タネ、根など。
形態など
老熟幼虫で体長2~5mm程度。体色は白~淡黄色で、ウジムシ状。
主な被害
幼虫が、タネの内部にある子葉や発根部を食害したり、幼苗の茎や根の中に食入したりする。被害苗は、まもなく褐色に腐敗、枯死する。
多発時は、大きく育った株の根まで食害し、枯死に至らしめることがある。根菜類では、又根の原因になる。
対策
見つけ次第、被害株ごと処分する。
【薬剤】【土壌灌注・土壌混和】カルホス、カルモック、ダイアジノン、ダイアジノンSL、デミリン、ネキリトンKなど。
予防策
土に未熟な有機物を投入しない。油かすや鶏糞に誘引されるので、これらの使用を控える。タネの直まきを避け、ポットなどにまいて、ある程度大きくなるまで育苗する。最初から薬剤粉衣加工されたタネをまく。
主な被害植物
【草花・鉢花】ナスタチウムなど。
【ハーブ・野菜】アーティチョーク、アズキ、インゲン、ウリ類、エダマメ、エンドウ、カブ、カボチャ、キャベツ、キュウリ、ササゲ、スイカ、ソラマメ、ダイコン、ダイズ、タマネギ、トウモロコシ、ニラ、ネギ類、ホウレンソウ、マメ類、ムギ、メロン、ラッカセイ、ラッキョウなど。
主な種類
タネバエ、チビクロバエ、チビクロバネキノコバエなど。