スガ類(シンクイムシ)
スガ科に属する。いずれも寄主範囲が狭く、該当植物を長年栽培していると、高確率で悩まされるようになる。
※この仲間は、ハマキムシのように、葉や果実などを糸でつづることもあるが、新梢のシンクイ被害の方が深刻なため、ここに入れた。
発生時期
- サンゴジュニセスガ…3~9月
- シャシャンボツバメスガ…6~9月
被害箇所
新梢、葉、つぼみ、花、果実など。
形態など
いずれも、老熟幼虫で体長1cm程度。体色は淡黄褐色~淡黄緑色。被害葉の隙間などに糸を張ってマユを作り、サナギになる。
主な被害
いずれも、新梢の先端部に食入し、内部を食害する。被害枝は萎れ、枯死する。発生期後半になると、食入をやめ、ハマキムシのように、若い葉やつぼみ、花、果実を糸でつづり、外部から食害する。
【補足事項】- シャシャンボツバメスガ…ブルーベリーの害虫として有名だが、品種によって、被害の程度に差があるらしく、特に、ラビットアイ系品種を好む傾向がある。
対策
見つけ次第、被害部分ごと虫を除去する。すでに枯れ落ちたものも、虫が残っていることがあるので処分する。
【薬剤】【散布・土壌混和】Mr.ジョーカー、アークリン、アーデント、アクセル、アクタラ、アタブロン、アディオン、アップデート、アファーム、アファームエクセラ、アルバリン、エスマルクDF、園芸用キンチョールE、オルチオン、オルトラン、オルトランA、オルトランC、オルトランDX、オルトランMP、オンコル、ガードジェットBT、カウンター、カスケード、カルホス、カルモック、サイアノックス、サブリナ、サムコル、ジェイエース、ジェネレート、スピノエース、スミソン、スミチオン、スミナイス、スミフェート、セレクトジン、ゼンターリ、ダイポール、ダントツ、チューンアップ、ツービットDF、ディアナSC、ディプテレックス、デミリン、テルスター、デルフィン、トアロー、トクチオン、トルネード、トレボン、ノーモルト、バシレックス、ファルコン、フェニックス、プレオ、プレバソン、フローバックDF、ベニカ、マッチ、マトリック、マラソン、モスピラン、リーズン、レターデン、ロムダンなど。
【注意点】幼虫が株の内部にいるうちは、薬剤の効果が薄い。
予防策
できれば株全体を寒冷紗などで覆い、成虫の飛来・産卵を防ぐ。
主な被害植物
【樹木・果樹】サンゴジュ、シャシャンボ、ブルーベリーなど。
主な種類
サンゴジュニセスガ、シャシャンボツバメスガなど。